プラスファクトリー様の事業紹介資料(会社説明資料)を制作させていただきました。
この資料は、中身が2通り存在します。
課題と解決策
制作前のお打ち合わせにおいて、現在のお悩みや成約率をお伺いしたところ、
「リテラシーが高い会社とはマッチしやすいが、スタートアップのような会社には成約しにくい」とのお話がありました。
このことから、
- 既にある程度SEOの知識がある会社にはプラスファクトリー社の価値が伝わりやすい
- SEO初心者には価値が伝えきれていないため、
もう少し丁寧な課題の共有や、用語・サービスの説明が必要
なのではないかと仮説を立てさせていただきました。
そこで、あえて色々盛り込んだ汎用性の高い資料を作るのではなく、
相手の知識・規模感に合わせて送れる資料を2通り用意することをご提案しました。
制作の流れ
こちらはワイヤーです。まずは、何のデザインも施していない段階で内容を組み立て、すり合わせを行っていきました。構成が固まると、後の制作もスムーズに進めることができました。
デザイン後の資料
そうしてデザインしたものがこちらです。
ブルーの資料(B)は、これまで成約率が低いとされてきた【スタートアップ・知識がまだ浅めのお客さま宛】なので、
「あなたに寄り添う会社」であることを訴求して、「初心者でも親身になってくれそう」というイメージを伝えることを目指しています。
一方、オレンジの資料(A)は【既に同業他社のサービスを受けたことがあるような、経験豊富なお客さま宛】を想定しており、「頼れる」「すぐ結果が出る」ことを数字で説明しています。
ブルー版では、そもそものサービスの必要性を、専門用語を使わずに解説するところから始まります。
限られた商談時間で「そんな初歩的なことは知ってるよ」と思われないように、オレンジ版ではカットしています。
もちろん共通のスライドもあります。
例えば会社の根幹である、VISION・MISSIONを伝えるスライドも共通です。
使えるところは流用するため、全く別の2案件というわけではなく、コスパ良く訴求率をあげることができます。
見せ方を変えることについて
人によって言うことを変えるの?!裏表があるってこと?!と感じた方もいるかもしれませんが、本来提案書やプレゼンは相手の求める情報を提供するものですし、実は日常的にも誰もが自然と行っている気遣いだと思います。
ブルーに書かれていることも、オレンジに書かれていることも、どちらもプラスファクトリー様の魅力です。
メールフォームのお問い合わせで送り返す類の会社説明資料・サービス資料は、現実的に1種類で運用されている企業様も多いと思います。
できるだけ多くの方に届くように、会社・サービスの数ある魅力をあれもこれもと載せたくなりますが、お客様の状態を取得できるなら、バリエーションを用意されても良いかもしれません。
なぜなら検討中のお客様に「この資料は私のことを言っている!」と思ってもらう必要があるからです。
そのためには「何を伝えるか」と同じくらい「何を書かないか」も重要であり、その選定には「誰に届けるか」が指標になります。
忙しい中で目的の情報に早く辿り着けた方が、お互いにとってwin-winになる可能性も高いです。
会社の魅力を洗い出す
資料のためにサービスや魅力を整理したものを元に、LPのデザインも弊社で担当させていただきました。
https://m-p-h.jp/web_consulting/
「会社やサービスの多様な魅力のどの面を取り出し、誰に伝えるか」を考えることはWebデザインにも資料にも共通します。実際、今回はクライアント様の方でシートに膨大な情報を列挙していただいた中から編集をしていきました。
弊社はコンサルティング会社ではありませんが、Webデザイナーやスライドデザイナーが在籍するため、このように一気通貫での展開が可能です。
会社・サービス立ち上げの際はぜひご相談ください。