統合報告書日経アワード2025の価値創造プロセス図を集めてみた。コメントしてみた。

更新日:2025年3月7日

業界では話題の「統合報告書日経アワード2025」。
発行する企業も、制作会社もその受賞企業の報告書はウォッチしているのではないかと思います。

インクデザインでももちろん参考にさせていただいております。

今回の記事では、その中でも「価値創造プロセス」「価値創造ストーリー」にフューチャーして集めてみました。
そして「経営を研究している若い学者」を仮想キャラクターとして、僭越ながらコメントさせていただきました。


※画像は各企業様の統合報告書より引用させていただきました。本記事は価値創造プロセス、価値創造ストーリーの理解を深めるのが目的の記事になります。

よろしかったら参考にしていただければ幸いです!

デンソー様

引用:https://www.denso.com/jp/ja/about-us/investors/annual-report/

価値観が起点になり、資本とバリューチェーンがあり、 マテリアリティ、外部環境を加味した、長期、中期戦略の実行によって目指す姿が実行されるストーリー。 ゴールには「持続可能社会」が掲げられていて、SDGsはそのマイルストーン的な位置づけか。 目指す姿から強み、バリューチェーンにサイクルする図示は分かるが、アウトカムと目指す姿が同一化されているところがややわかりにくかった。 デザイン的にはシンプルに、時系列に沿っているのでわかりやすい。

日本ペイントホールディングス

引用:https://www.nipponpaint-holdings.com/ir/library/annual_report/

大胆なデザインですね!
ループ図なのかわかりにくいので、フローとしての把握が難しいですが、パーパスが起点であること、株主への価値提供や資本効率を重要視していることなどは明確に伝わってきます。

丸紅

引用:https://www.marubeni.com/jp/ir/reports/integrated_report/

明確な目指す姿までのストーリーを描いているのが伝わります。
とはいえ、ダブルマテリアリティであったり、価値観も複雑であるので、情報量が多くなっている印象も受けます。

積水化学工業様

引用:https://www.sekisui.co.jp/ir/document/annual/

資本とアウトカムの定量表記をしている、「価値創造プロセス」のお手本となるような表現。
プロセスに特化し、理念やビジョンも省いているので非常に理解しやすいです。

しずおかフィナンシャルグループ

引用:https://www.shizuoka-fg.co.jp/pdf/ir/2024/shizuokafg_tougoureport_2024.pdf

まず、デザインが美しい。
マテリアリティを起点に、どのような資本を活用し、どのようなビジネスで、価値創造しビジョンを達成するか。明確に示されているので、とてもわかりやすい価値創造プロセスです。

積水ハウス

引用:https://www.sekisuihouse.co.jp/library/company/sustainable/download/2024/value_report/all.pdf

これは大胆。
価値創造ストーリーというよりは、沿革を含めた事業変遷と、ビジョンの提示でしょうか。
人材と技術力がコアになっていることが伺えます。

栗田工業様

引用:https://www.kurita-water.com/assets/files/pdf/annual_2024_print.pdf

デザインが、事業内容やつよみに即していてイメージがつきやすい。
中期経営計画が貫いた時系列になっているので、中期的なビジョンに見られてしまうのはミスリードか。

旭化成様

引用:https://www.asahi-kasei.com/jp/ir/library/asahikasei_report/

円を基調にしたデザインが美しいですね。
インプットとアウトカムの定義も明確でわかりやすく、進んで行くような意思も強く感じられます。

伊藤忠商事

引用:https://www.itochu.co.jp/ja/ir/doc/annual_report/index.html

大きなサイクルを基調としたデザインは独特でインパクトあります。
内容も理念が明確に伝わり、資本の循環も伝わります。
タイトルも「商人型」価値創造サイクルという独自性が高くも、難解ではないという素晴らしい図式だと思います。

イトーキ

引用:https://www.itoki.jp/company/ir/

横長見開きのインパクト大の図式。
外部環境から資本、ビジネス、アウトップット、アウトカムとセオリー通りのストーリーゆえに、非常にわかりやすい。

SWCC

引用:https://www.swcc.co.jp/jpn/sustainability/index.html

冊子見開きにあわせたシンプルでストーリーも明確で見やすいデザイン。
アウトカムがステークホルダーごとに整理されているのがわかりやすい。

オリックス

引用:https://www.orix.co.jp/grp/company/ir/library/annual_report/

インプットとアウトカムの関係性に特化して表現した、シンプルでセオリー通りのプロセス図。

富士通

引用:https://global.fujitsu/ja-jp/about/integrated-report

パーパス、マテリアリティを上段に配置し、重要な価値観であることを明確にしている。
上部が価値観・ビジョン、下部が価値創造プロセスと、レイアウト的に整理されて、読む側の負担が減る良事例。

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