
今回は「決算説明資料」の制作支援を通して、デザインクオリティのアップ&スケジュールマネジメントの省力化につながった事例をご紹介します。

インクデザインは、総合セキュリティプロバイダ「株式会社網屋」の2025年1Qの決算説明資料のデザインを担当しました。
「高水準のセキュリティを、すべての人が得られる社会に」をミッションステートメントに掲げる網屋様。データセキュリティをはじめ、ネットワークセキュリティからセキュリティ研修まで幅広いサービス・プロダクトを提供しています。複数の製品やサービスを展開しているため、決算説明資料では各事業の特性や収益構造の違いなどをわかりやすく伝える必要がありました。
使用ツール | PowerPoint |
制作 | インクデザイン株式会社 |
弊社担当範囲 | デザイン |
制作期間 | 約1か月 |
座組 | プランナー1名・デザイナー2名 |
タイトでも詰めきる。初回MTGから納品まで1ヶ月の資料づくり
今回の制作スケジュールはおよそ1ヶ月。間にGWを挟んだタイトなスケジュールのなか、デザインの方向性決めから、実際の資料制作までを行いました。

短納期でしたが、
①デザイン方向性の提案
②初稿提出
③第二校提出
と、丁寧にすり合わせを行いながら制作を進めることができました。
資料制作を外注するメリットの一つは、業務範囲を切り分けられることです。情報の選定・提示を網屋様が担い、情報の整理とデザインを弊社が担う。はっきり分かれているからこそ、スケジュールを明確にひくことができます。
スムーズな進行には、トーン&マナーの統一がカギ

初回のMTGを経てデザインを3パターン提案。方向性が決まった後に大切にしたのはデザインの統一感です。
見出しの重要度によって、どんなあしらいの変化をつけるか。情報のコントラストをつけるためには、フォントサイズやカラーリングは何が適切か。網屋様のwebサイトや、それまで制作されていた資料を参照して、大切にされている部分を吸収しながらルールづくりを行いました。

トーン&マナーが一貫していることは、資料の見やすさやブランドイメージの確保に繋がります。それだけでなく、実は制作スピードの向上にも寄与します。デザイナーが手を動かす際にルールが決まっていれば、迷うことが少なくスピーディな作業が可能になるためです。

デザイナー2人でスピードアップ&情報の正確性を担保
今回はタイトなスケジュールに対応するためデザイナー2名体制。その結果、制作スピードのアップはもちろん、チェックの強化にも繋がりました。
複数人でのデザイン作業では、統一感を保つためにこまめなコミュニケーションが不可欠です。今回は、データセクション/ビジュアルセクションの担当それぞれが、互いに意図をすり合わせながら作業を行うことでデザインの精度を上げました。その際、ルールが可視化されていたため、お互いのフォローもスムーズに。スピードと精度を両立しながら制作を進めることができました。


IR資料は情報の正確性が求められるため、インクデザインでは「数値は資料からコピペする」などのルールを徹底し、手打ちによる人的ミスを減らす取り組みを続けてきました。スライド完成後も複数人の目でチェックを欠かしません。
さらに今回は、実際に本資料に携わるデザイナーがチェックし合うことができ、短納期でも確実に誤植0を実現しました。
四半期ごとに制作する必要があり、関係部署とのコミュニケーションも欠かせない「決算説明資料」。IRの現場では、どうしても駆け込みで制作が行われることも多いかと思います。それでもやはり、早めに準備をすることで十分にデザイン/内容上の議論や検討をすることができます。
インクデザインでは、2~4ヶ月ほどの余裕をもって決算説明資料を作るケースが多くあります。数値が揃っていない、これから構成を検討するなど、ふわっとした段階からでもぜひ一度ご相談ください。
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