ずいぶんと過ごしやすい季節になりましたね。新しい環境に慣れた方も多いのではないでしょうか。
インクデザインでは社員の増加に伴って、今年の4月から新しいチーム編成で仕事をしています。
チーム編成から数日経った4月某日、私の所属するBチームでは顔合わせを兼ねた懇親会を行いました。Bチームには遠方からリモートで勤務する社員や、週3日など限られた時間で勤務をしている社員が多数います。中には、画面上でしか顔を合わせたことがない人も……。少し緊張感が漂う中、自己紹介のツールとして登場したのは、あの懐かしの「プロフィール帳」でした!!思わず頬が緩んでしまう私。
今回は、そんな素敵なアイデアを形にしてくれたデザイナーのあかねさんにプロフィール帳作成のきっかけとその作り方の極意を伺いました。

ライター:あかねさん
エディター:M.S
なぜ「プロフィール帳」だったのか?
チームには遠方のメンバーが多いため、今回はレアキャラがほぼ勢ぞろいする貴重な集まりでした。そのため、自己紹介で終わらせずに「誰が」「どんなことができるか」を知って、今後の仕事のコミュニケーションを円滑にしたいという思いがありました。
単純な自己紹介では情報の出し方にムラが出てしまうため、フォーマット化して質問することで、効率的に情報を集めることを目指したとのこと。そして、チームリーダーで話していた際に「聞きたい情報って、なんだかプロフ帳の質問みたいだね!」という意見が出たことがきっかけとなったそう。
コンセプトは「みんなでワイワイできる懐かしさ」
今回のプロフィール帳は、「みんなでワイワイできる懐かしさ」をコンセプトに作られたとの事。質問内容は仕事に即しつつ、個人のキャラクターが見えるようなものになることを目指したそうです。
制作期間はおよそ9時間!こだわりが詰まったデザイン
企画から作成までの期間は構想に約3時間、実際に手を動かした時間は、5~6時間ほどだそうです!(デザイナー魂恐ろしさたるや…!)また、使用ソフトはIllustratorのみとの事。
プロフィール帳の作成手順
一体どのようにして、この可愛らしいプロフィール帳が生まれたのでしょうか?まずは、具体的な作成手順を見ていきましょう。
1.下調べ・聞きたいことのリストアップ
まずは他社のブログ記事などを参考に、自己紹介や仕事の得意・不得意、これからやりたいこと、これまでの経験など、チームメンバーに聞いておきたい質問内容をリストアップ。
2.ざっくりレイアウトを作成
リストアップした質問内容を整理し、ざっくりとしたレイアウトを作成。この段階で他のリーダーなどに相談し、質問内容の調整を行う(図1)。
3.デザインの作り込み
調整した内容に合わせてレイアウトを調整し、デザインを細部まで作り込む(フォントを選定・あしらい、背景や色味の調整など)。アイコンや背景は、ほとんどストックフォトやフリー素材を使用。
プロフ帳っぽくするコツとは?
可愛らしく、そして懐かしい「プロフィール帳」の雰囲気を出すためのコツも教えてもらいました!
フォント選びが重要!
ただの丸ゴシックではなく、手書き風など少し個性のあるフォントを選ぶと「ぽい」。今回は「プフ ピクニック」と「プフ マーチ」(図2)をメインに使用しました!
見出しはフチ文字にぼかしをプラス
ぼかしのかかったフチ文字やキラキラ感をプラスすると、一気に平成らしさが出ます(図3)。
あしらいは手書き風に、色はグラデーションやパターンで可愛く
手書き風のイラストを選定し、グラデーションを使った色使いで可愛さをさらにアップ(図4.5)
・・・
そして完成したプロフ帳がこちら!!

一気に平成にワープしてしまったかの様な、懐かしさたっぷりのとっても可愛いプロフィール帳ですね!!!私自身も書いていて本当にワクワクしました!!
最後に実際に完成したプロフ帳について一言お願いします!
可愛くできたし息抜きになりました!個人的にポップなデザインが好きなので、作っていてとても楽しかったです。 時間が許せばもう少し作り込みたかったな〜という気持ちも少しありますが、全体的に満足です!!
このプロフ帳を社内に展開する時、少し遊びすぎたかとドキドキしていたとのことでしたが、好意的な感想をたくさんもらえてめちゃくちゃ嬉しかったです!と、とても嬉しそうに話してくれました。
プロフィール帳を通して、新チームのメンバーそれぞれの意外な個性やスキルがわかり、非常に良いコミュニケーションのきっかけとなりました。ぜひ皆様もこちらのデザインをテンプレートとして、会社や学校などで作ってみてはいかがでしょうか。
今回も最後まで見ていただきありがとうございました〜!!!
<おまけ>
スキルチャートの自由欄は「実は仕事でこんなこともできるよ」というイメージで作った項目だったのですが、「お料理」などプライベートにつながる回答も多々あって意外性があり、楽しかったです。 こういったところでも人それぞれのキャラクターが出るんだなぁと思いました(笑)。