デザイナーという大好きな仕事に向き合い続ける/ただ好きだけでやってるデザイナー 幸田美奈加

更新日:2025年1月31日

インクデザインスタッフたちの「仕事への姿勢」を紹介する社員インタビュー企画「ぼくのクリエイティブ、わたしのクリエイティブ」

第3回目はインクデザインのムードメーカー・幸田美奈加さんです。インクデザインでは、主にwebサイトのデザインやコーディングを担当。インクデザイン発足初期からのメンバーで、社内ミーティングなどでは雰囲気を明るく和やかにしてくれます。
いきいきとデザインに関わる幸田さんですが、育児と両立しながら仕事への復帰を目指すなかで、デザインに関われない時期が続いたこともあるそう。悩みながら過ごした時期を乗り越え、「今は好きなデザインができているので、とてもうれしい」と笑顔で語る幸田さんにお話を伺いました。

お絵描好きの小学生時代からデザイナーに憧れつづける

小学生の時から絵を描くのが好きで、学級新聞や遠足のしおり、文集の表紙の絵などを描いていました。お絵描きを通じて友達の輪が広がった瞬間のうれしさが、広い意味でのデザインとの出会いであり、その後のデザインに対する愛着の原点になっていると思いますね。

高校生の時に「どんなデザイナーになろうかな」と考えていたところ、広場や公園などの空間設計をするランドスケープデザインを知り、大学では環境デザインについて学びました。
そして社会人1年目には、以前からの希望通りランドスケープデザインを行う会社に就職。しかしバブル崩壊後の不景気で予算が少なく、アイデアを発揮してデザインを作り込むような仕事はできませんでした。

幸田さんが毎号webページ作成を行なっている塩化ビニル環境対策協議会のPVC News。

その一方で興味を持ち始めたは、順調に拡大を続ける楽天やソフトバンク、Yahoo!などを筆頭としたIT業界。パソコンが得意だったことや、大学で設計図面を作っていて、デザインソフトを使うのに抵抗がなかったことから、IT分野での仕事に挑戦しようと一念発起しました。
そこで転職後は色々な業界で職歴を積むかたわら、ウェブサイトの制作の勉強をスタート。以前は、デザイナーとクライアントの間に入って企画・進行を行なうWebディレクターとして働いていたこともあるんです。

子育てしながら、ずっと好きだったデザインを仕事にする

インクデザインを知ったきっかけは、厚生労働省の「仕事と育児カムバック支援サイト」でインターンの求人掲載を見つけたことです。
当時の私は3人の子どもを育てながら就職活動中。子どもを預けたあと就職説明会に参加したり、子どものお世話をしながら履歴書やポートフォリオを作ったりと、今振り返ると、ものすごい大変でしたね。
就職活動中には、パートで勤務時間の融通が利きやすいショップ店員や事務職を進められたことも。でもやはり、せっかく大変な思いをして就職活動して働くのだから、大好きなデザインを仕事にしたいという気持ちが捨てられなかったんです。

初めて潤さんにお会いしたときは、潤さんも2人目のお子さんが生まれるというタイミング。私の話を聞きながら「3人の育児でも大変なのに、よく再就職しようと思ったね、頑張っているね」と言ってくれたんです。「子育ての大変さも私の仕事をやりたいという気持ちも、わかってくれる人がいるんだ!」と思いが通じた気がして、とてもうれしかったですね。

子育て支援団体のフライヤー制作などの個人活動を行なっている。

インクデザインに入った後は、保育園の送り迎えの時間に合わせて出社させてもらっていました。当時は3時間かけて子どもたちの送り迎えをして、働く時間はたった4時間。そうなると保育料の方が給与よりも高いし、体力的にもハードな生活でしたが、デザイナーとして再就職できた喜びは大きかったですね。

そしてフルリモートでの勤務をはじめたのが、インクデザインの創業から約3年後の2016年。それ以前から将来的にウェブの仕事は在宅勤務ができるようになる予感はありましたが、現在の拠点であるクリエイター専用シェアオフィス「co-lab墨田亀沢」に移転する機会に、潤さんからリモートワークという選択肢を提案してもらいました。子どもが学童に入れなかったこともあり、非常に助かりましたね。

デザインが好きな原点を振り返る〜デザイン × 私が子どものとき

こちらも個人での活動で作成したフライヤー。地域団体のデザインも引き受けている。

私が最初にランドスケープデザインという分野を選んだ理由に、自分の中の一番古い記憶が「家から公園のある方を見た風景」だったことがあります。友達と遊んだ楽しい記憶の詰まった原風景が、後々の「自分で子どもたちの遊び場を作りたい」という思いに結びつきました。そう考えると、デザインを使って想像上のものを具現化させたいという思いが、子どもの頃から変わらずに今も根底にあるのだと思いますね。

デザインは生み出すのに嘘みたいに時間がかかることもあるし、大変だと思うこともあります。そういう時に、何かを作りたいという子どもの頃からの純粋な思いがずっと私の支えになっています。

かつては「いつかデザインの仕事に戻りたい」と思い続けながらも、デザインと離れてしまった時期もありました。だからこそ、今はより一層、デザインに関われているのがありがたいし、楽しいですね。

デザインが好き」という強い気持ちで、これからもお客様の力になれたら

私がデザインが好きな理由の一つは、デザインを使えば、それまで形がなかったアイデアを実際に目に見える形に整えられるところです。デザインを使えば人の頭の中だけにあるイメージを、実際に紙面上やウェブサイト上で表すことができますよね。例えばこういう公園があったらいいな、とか、こういうキャラクターがいたらいいな、という思いも、実際に示すことができます。

お客様が持っている抽象的なイメージをデザインとして表す時には、わかりやすさをとても重視しています。完成後のデザインを見て「こういう感じにして欲しかった!」と納得してもらえるように試行錯誤しています。
デザインが好きだという強い思いに動かされて、いろいろな場面でついつい積極的にデザインを引き受けたくなってしまうんです。自分が好きでやっているデザインですが、最終的にお客様に感謝してもらえた時は本当に嬉しいですし、デザインを続けたいという原動力になっています。

※聞き手・ライター:清田睦月
※イラスト:金子玲子


企画への想い

スタッフたちの「仕事への姿勢」を紹介する社員インタビュー企画「ぼくのクリエイティブ、わたしのクリエイティブ」。

インクデザインのスタッフたちは、お客さまの価値を社会に伝えるべく、日々クリエイティブのちからを発揮し続けています。2013年の設立以来、所帯も大きくなり今やスタッフ10名以上。社内のスキルや発想の幅もぐっと広がりました。

一方で、リモートワークが中心となり社内交流が減ってしまった寂しさも感じる昨今。そこで、「豊かなコミュニケーションが、より価値のあるクリエイティブにつながるはず!」という想いのもと、交流の活性化を目指し、社内インタビュー企画を立ち上げました。

ぜひ、社員一人ひとりの「クリエイティブへの姿勢」に出会ってみてください。この記事をきっかけに、インクデザインを少しでも身近に感じていただければ幸いです。

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