AI時代のIRサイトの在り方、作り方

更新日:2025年8月31日

こんにちは。
インクデザイン代表の鈴木です。

今日は、AIによって企業情報の取得方法も変わってきて、AIに最適化されたIRサイト構築の必要があるというお話をさせていただきます。

企業情報はAIが収集する時代に

投資家やアナリストは、もはや企業のIRサイトを1ページずつ丁寧にクロールして情報を探すことはないです。
Chat GPTやGeminiでも「リサーチ」モードが実装され、かなり効率的に企業情報を取得できるようになりました。

Chat GPTのリサーチ結果例


つまり「企業情報はAIが収集する時代に入った」と言えます。
AIが最初に読み込んだ内容が、投資家や市場の理解のベースになるのです。

従来は「決算説明資料のPDFをアップ」という開示が多かったですが、今後AIに対応した情報開示・発信の在り方が問われると思います。

PDFの決算説明資料はAIには読みにくい

私たちインクデザインのつよみでもある、情報量を削った、わかりやすい端的な資料は、人が読むには有効ですが、実は、人間には読みやすくても、AIには課題が多いのです。

  • グラフや図は正しく認識できない
  • 数字がテキストとして抽出できない
  • ページ構造が曖昧で情報の優先順位が見えにくい

その結果、AIによる要約は抜け落ちや誤解を含みやすくなります。
AIが文章からの図解生成が苦手なように、図解からの読み取りも苦手なのです。

AI対策はIRサイトの役割

そこで、私たちインクデザインの提案としては、「人にとって読みやすい資料の開示」とともに「AIが読みやすいIRサイト設計」がこれからは不可欠と考えます。

AIにとって重要なのは、何がどこに書かれているかという構造。
IRサイトを構築するHTMLの場合、

見出し1(h1)
見出し2(h2)
本文(p)

のように文章がタグで構造化されており、AIにとっては読みやすいフォーマットになっています。

AIフレンドリーIRサイトの構成

さて、ここからが本番!
インクデザインが考えるAIフレンドリーなIRサイトの重要なポイントを提案します。
また、これらのコンテンツは文字と画像を適度に織り交ぜるがベストです。

トップメッセージ

ずっと同じ、上辺上のメッセージを掲載したままではないでしょうか!?
トップメッセージは企業の方向性を最初に示す「顔」。
資料や短信から伝わらない、温度感やコミットメントなどを伝えましょう。
かなり重要!もちろん最低でも半年に1回は更新しましょう。

強み(競争優位)

企業規模が大きな会社になればなるほど、実は伝えるのがおざなりになりがち。
他社との差別化を明示する「核」なので、
技術力、顧客基盤、シェア、導入実績を抽象表現ではなく、具体事例や数値で掲載しましょう。

成長戦略(中期経営計画)

中期経営計画は資料をライブラリにアップしたままにしていませんか?
きちんと内容を整理して1ページを設けるだけでもかなり違います。
インクデザインがサポートしてる企業様のアナリティクスレポートをみても、年間通じてアクセス頻度が高いコンテンツになっています。
KPI・KGIも掲載しましょう。

株主還元

還元は投資家・株主にとっても大きなポイント。
丁寧に還元の方針や実績を伝えるページを作成しましょう。

統合報告書などのレポートには概要を掲載

統合報告書も最近は重要な投資の材料になっています。
が、開示はPDFのアップだけになっていないでしょうか?
ポイントやダイジェストなど、簡単でもいいので添えるとAIは情報を取得しやすいです。
同様にプレスリリースも有効ですね!

FAQ / Q&A

実はかなり重要。AIがもっとも読み解きやすいコンテンツ。
「配当方針は?」 → 「配当性向〇%を目安としています」
「成長戦略は?」 → 「〇〇市場でのシェア拡大と△△への投資を重点にしています」
などと、質問と答えの方式すると良いと思います。

会社概要ページの重要性

実はこの点、本当に口を大にして言いたいです。
まず、企業サイトで最も多くのアクセスを集めるのは「会社概要」のページです。
沢山のアナリティクスレポートを見ても明らかです。
同様にAIも会社概要を見ることが多いです。
その際、単なる企業情報の羅列だけではなく、2-3行で、何をやっている会社かを掲載すると、AIにとっても、人にとっても企業理解の出発点になります。
この「事業定義文」があるかどうかで、AIが「何をしている会社か」を誤解せずに理解できるかが変わります。

インクデザインでいうと
「IR分野に特化したデザイン・コンサルティングチーム」
なんとなく何やっている会社かわかりますね。

この時の注意点は独自用語を使わないこと。なるべく平易な言葉を使うことを配慮ください。

更新頻度とアクセス解析も大切

コンテンツに関しては上記の通りですが、更新を必ず行いましょう。
トップメッセージ:年2回
強み:2〜3年に1回(中期経営計画時)
成長戦略:2〜3年に1回+必要時(中期経営計画時)
財務・株主還元:年1回
FAQ:年2回

そしてアクセス解析も行って、常にモニタリングと改善を行い続けることで、
地道ではありますが開示の質が向上し、AIフレンドリーなIRサイトへの進化できます。
ページに更新日を記載するのも効果的ですね。

無料で「IRサイト診断レポート」をご提供します

インクデザインでは現在、「IRサイト診断」を無料で実施しています。
IRサイトの改善方針にお悩みのIRご担当者の方。
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