こんにちは。
入社して間もない新人のHです。
私は前職でIRの業務をしていました。
元IR担当者の視点から、参考になる決算説明資料を発信したら面白いのでは・・・?
という社内からのお達しを受け、記事を書くことになりました!
私がIR業務を経験した上で、機関投資家の方々から求められていると感じたこと、
それは「開示内容をもっと充実してほしい!」ということでした。
私の前職の業界はBtoBかつニッチな事業領域だったので、
・ビジネスモデルやサービス
・市場環境、トレンド は、機関投資家とのIRミーティングの場面などでよく質問されました。
また、扱う商材が多様だったこともあり、各商材ごとの業績、KPIなど、
詳細な財務情報の開示を求められる場面も多くありました。
以上の経験を踏まえ、個人的に参考になると感じたBtoB企業の事例をまとめましたので
ぜひIR資料作成にお役立てください。
※弊社の実績ではありません。
1. ビジネスモデルについての事例
株式会社ボードルア様
引用:「2024年2月期第3四半期決算補足説明資料」より
https://www.baudroie.jp
ビジネスモデルというと、自社のビジネスモデルだけを掲載している企業も多くあると思います。
ボードルア様はまず、領域の広いITインフラストラクチャサービスの全体像を示しています。
その上で、自社の事業領域や市場規模、成長可能性があることを記載しており、初見でもどんなビジネスを行なっているのか理解がしやすいです。
株式会社ブリーチ様
引用:「2024年6月期第3四半期決算説明資料」より
https://bleach.co.jp
従来のマーケティング支援会社との違いを図や表を用いて簡潔に表現しており、自社の優位性をわかりやすく示しています。
サービスの流れや報酬体系もわかりやすく、理解が進みます。
2. 市場環境、トレンドについての事例
株式会社じげん様
引用:「2024年3月期通期決算説明会資料」より
https://zigexn.co.jp
外部環境を、展開するサービス毎に分け、クライアント/ユーザーサイドの需要の状況を詳細に記載しています。
また、◎・○・△と記号で自社の認識を示すことで、読み手の理解をさらに促進しています。
新日本電工株式会社様
引用:「2024年12月期第2四半期(中間期)決算説明資料」より
https://www.nippondenko.co.jp
世界経済、事業環境を踏まえてどんな取り組みを行なっているのか記載されており、説得力が増します。
また、それを踏まえた業績の見通しまで記載されています。
市況をグラフの推移で示すことで、理解が促進されます。
3. 詳細に財務指標を開示している事例
日産化学株式会社様
引用:「2024年3月期決算説明会資料」より
https://www.nissanchem.co.jp
各セグメントだけでなく、構成される事業の実績まで開示しています。
また、事業を構成する商材別にも分けられており、前年同期比で増加/減少なのか、その要因まで詳細に開示されています。
前年同期比だけでなく、業績予想比についても詳細に開示されています。
業績予想の数字をこのように詳細まで開示している企業は多くないと思います。
対前年同期比で実績がどのような状況なのかももちろん大切ですが、計画比(業績予想比)で実績がどのような状況なのかについて、投資家は特に注意していると思います。
いかがでしたでしょうか。
どんな決算説明資料を開示していけばいいのか悩んでいる方々に対して、少しでもお役に立つことができれば幸いです。
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