デザインが上手くなる10の法則

更新日:2024年9月15日

デザイナーの鈴木です。

「デザインが上手くなるにはどうすればいい」

社内外からよく聞かれること。
僕も決して上手いわけでは無く、今でも勉強中ですが、25年近くデザイナーをやってきた身として、

デザインが上手くなるためには何をすべきか?

みたいなことを10の要素にまとめたいと思います。

それでは行ってみましょう!

1.デザインが上手くなるのは時間がかかる

まず前提として、デザインが上手くなる・・・特にプロになるまでにはそれなりの時間がかかります。肌感覚として、2〜3年以上でしょうか、その中でも集中的に時間を使う期間があるかも。
すぐに成果が出るものではないので、覚悟を持つことがその出発点になります。
興味がある程度なら辞めといた方がいいと思います。

2.トレーニングすれば誰でも上手くなれる

デザインには先天的な絵の才能が必要かと思われますが、
実際はそうではなく、絵が上手くなくても、美大を出てなくても、時間を使ってトレーニングすることで必ず上手くなります。
僕も美大を卒業したわけでもなく、今でも絵は描けません!!
私が知ってるデザイナーも、文系や理系の学校出身の方はたくさんいます。

時間をかけて練習すれば必ず上手くなれる。それがデザインだと考えます。

その上でデザインが上手くなる方法。

3.「思考」と「技能」を理解

まず最初にデザインには「思考=考え方」と「技能=テクニック」が深く関わることを認識してください。
デザインと言うと、後者の「技能=テクニック」が注目されがちで、フォントの使い方、色の使い方、レイアウトの技法、ソフトの使い方などが話題として上がりやすいです。

もちろん「技能」は必要ではあるのですが、「実装の手段」でしかないので、デザイン作業の多くの要素は「思考」だと考えます。
経験上、思考8割、技能2割くらいかな〜。

何のために作るか?
誰のために作るか?
どういう目的をデザインによって成し遂げたいか?
そのためにはどんなビジュアルが効果的か?

そんなことを考えて作る必要がありますので、まずはそれらを
考えて考えて、調べて、議論して、思考を整えてから、
実際のデザイン作業に取り組むことが必要と思います。

4.デザイナーは、物知りであるべき

社会情勢やニュース、政治、経済、国際、環境、芸能、文化、ゴシップ、ファッション、そしてビジネスなど広く知識が必要になるのでひたすら情報に触れましょう。

またコミュニケーション能力も必要になってきます。
もっと言うと「聞く力」。

お客様との面談時に
単に「作りたいもの」の仕様を聞くだけでなく、
この人(お客様)は何を伝えたいのだろう?何をしたいのだろう?ということを考えて話を聞きいてみてください。

「こんな当たり前のことを聞いてもいいのかな?」
「そもそも何を聞いていいのかわからない」
など尻込みする必要はないので、疑問に思った事は何でも聞いてください。

5.常に疑問を抱く

思考のトレーニングとして、「疑問を抱く」ことが効果的だと思います。
例えば、お客様は「こういうものを作りたい」と言う要望があったとして、
その通りに作るのもひとつの正解かと思いますが、
「果たして・・・これがお客様の望んでいることに直結するのか???」と疑問を常に抱き、違う方法があるのでは?
と思考を巡らすことがトレーニングになりますし、実際の仕事でも活きてきます。

6.数多くのアウトプットを見る

とにかくアウトプットをよく見ましょう。
世の中に出てるアウトプットは星の数ほどあります。
普段から意識して
「何の目的で作られているか?」
「どういうプロセスと技法で作られているか?」
みたいなことを見るといいと思います。

多くのアウトプットを見て行くうちに次第に自分がどんなデザインが好きなのかが見えてきます。
それが自分の色みたいなもとして固まってきますね。

また なるべく、広告とか雑誌などメジャーな媒体のアウトプットを見た方がいいです。
いろんな人の目や意見が入って世に出てきているので、それなりのクオリティだと思いますので参考になります。

次から、お待ちかねの技能面の上手くなるコツです!

7.ひたすらパクる

ズバリ! 技能的にデザインが上手くなる唯一の方法。
今は「シャドーイング」と言う良い言葉も出てきましたが、とにかく自分が好きデザインやメジャーなデザイン、綺麗だと思うデザイン・・・など
それらのデザインを要素分解し、同じものを作ってみる。
そんな真似て作るのが効果的。

例えば、
どんなフォントが使われているかを分解して同じフォントを使う。
どんな色がどれくらいの数使われているかを分解する。
余白の面積を分析して作る。
文字の大きさを真似る。
そんなことをコツコツやり続けると必ず上手くなると思います。

8.手書きのスケッチをする

デザインをする際、いきなりイラストレーターやPowerPointを開いて、あれこれレイアウトをいじることもあります。

が、「だめ、絶対!」

まずは大きなノートなどにスケッチを書くことを強くお勧めします。
書く過程で思考が整理され、デザインゴールが見えやすくなるからです。
スケッチは自分のための設計図なので、人に見せる必要はないので、どんなに下手でも構わないので書く習慣をつけましょう。

9.他人に見てもらう

これも必ずやったほうがいいと思います。
自己完結で「うまくできた。」「うまくできない。」という判断は必ず限界があります。
他人からのフィードバックを受け、足りなかったことや至らなかったことに気付き、次の段階へ行くことができます。
必ず、恥ずかしがらず、他人に見てもらうようにしましょう。
SNSにアップするでもいいと思います。

できるなら、プロの方に診てもらうのが良いのかな。
見てもらう人がいなく、孤独な独学作業だったら、気軽に僕に声をかけてくれればと思います!

10.成功体験を得る

手っ取り早く、うまく見える方法として、「素材を使う」方法があります。
販売されている素材、特に写真は、ぱっと見の印象に影響するので、まずは販売素材を使い、なんとなく「よく見えるデザイン」を作れたという成功体験を得て、デザインの面白さを体験することも結構重要かと思います。

結論:あきらめない

デザインは習得にすごく時間がかかる、終わりのない旅です。

ちょっと上手くなって、出来るようになったと思ったら、次の壁が出てきて、
「まだまだ自分はダメなんだ・・・」と思い知る瞬間が常に続きます。

僕も何年もやっていますが、毎日そのような感覚になり・・
「なんてダメなんだ・・・」って思うような日々です(涙

心が折れそうになる瞬間は日々ありますが、
コツコツ続けることによって「必ず上手くなる!」
と自分を信じて諦めずにデザインに向き合ってください!

もっと深掘りした情報が欲しい方、こんな本もありますよ!!

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