代表の鈴木です。
今日は採用や人材向けの記事を書いて見ようかと思います。
先日まで日本仕事百貨様で求人の記事を掲載していただき、2週間で50人を超える方々にご応募いただきました。
数年前、他のメディアで募集しても応募ゼロで、「社会に必要とされていない会社なんだ・・・」と落ち込んだ記憶が懐かしい。
https://shigoto100.com/2024/05/incdesign.html
皆、熱い志望動機を書いていただき、全員採用したい気持ちはありますが、まだ力不足。
数人に選らなければいけないという状況です。
さて、そんな中、これからデザイナー、クリエイティブ職を目指す方に向けたメッセージです。
まずは、考え直せ!
僕は、これからデザイナーを目指す方に対しては基本的に「考え直したら?」と言います。
人の夢を否定するような話ですが、長年デザイナーをやってきて辛いことも多く、まだまだ外からのイメージと中身は伴っていないことがたくさんあるので、そのギャップに悩むこともあると思うからです。
そんなことを、僕の経験から書いていきたいと思います。
キラキラなんてしていない。
和菓子やお酒、フェアトレード珈琲のパッケージ、有名な方の書籍装丁、カフェの内装・・・
デザインの力で課題を解決する。
そんな仕事に憧れる気持ちはよくわかります。僕もそうです。
ただ、そうではない仕事が支えているのがデザイン業界。
地味な仕事の繰り返しの毎日。
特に駆け出しのことはやりたい仕事なんて全然できず、ズタボロの精神状況になることなんて日常茶飯事。
ただ、そんな仕事で基礎力が育まれることもありますね。
時間を売る仕事
デザイナーのほとんどは時間を売る仕事。これは自分の手でアウトプットを生み出す以上、トップデザイナーでも逃れられない。むしろ売れれば売れるほど、自分の時間はなくなります。
友人がSNSにあげるキャンプの写真に何度歯ぎしりしたか。
否定されるづける人生
自分が作ったアウトプットに対して、社内やお客様からは「なんか違う」「ちょっと直して」など普通で、「さすが、サイコー!」ってそのまま世に出ることはまずないです。
その都度人格否定された気持ちになり、耐えられない事も。
「そう言いましたよね!」という気持ちを押し殺して、裏垢で「クライアントはわかっていない」とぼやく日々。
言われたことをやるポジションになりがち
ビジネスシーンでデザイナーはまだまだ下流です。自分でエンドユーザーに営業して、企画提案できるデザイナーは希。
お客様の課題に対して、代理店やディレクター、営業などが話をまとめて、その指示通りに作る仕事も多いですね。
誰のための仕事かを見失うことも。
「何のためにやっているんだっけ?」
将来のキャリアが見えない
デザイナーのキャリアの先としては、フリーランスが多いのではないでしょうか?もしくはディレクター。
これも同じで、お客様の課題を聞いて、提案できる力がなければ、なかなかキャリアはアップせずにモヤモヤします。
実体験として、提案できる力をつけるには、チャレンジ&失敗できる環境と根性が必要だと感じました。
待遇も良くない
一般的にはデザイナーの収入は相対的に高くないと言われています。
僕調べと肌感覚ですが、一般的にデザイナーの収入は低い。
年収上げるには残業をひたすらするしかない、という時期が僕にもありました(涙
グラフィックデザイナー: 300万~500万円
税理士: 600〜800万円
コンサルタント: 600万~1500万円以上
医師: 1,000万~2,000万円以上
絶対に勝てないセンスもある
デザインはトレーニングすれば上手くなれる。というのが僕の持論です。
しかし、現実、持って生まれたセンスや能力には勝てないと思う瞬間は多く、嫉妬で夜も眠れないことも。
それでもデザインをやりたいか?
そのように、まだまだ社会的立場が低いデザイン・クリエイティブ職。
報われないことは多く、病みやすい職業です。
「それでもデザインやりたいですか?」
というのも問いたい。
それでも、「自分にはデザインしかない。」と言う
そんな不器用な人を僕は大好きです。
デザイナーの地位を高めていきたい。
そんな不器用な方々、一緒に夢見ませんか?
僕は、デザインは世の中を潤す存在だと本気で思っていて、
そのためにデザイナーをひとりでも多く育て輩出したいです。
なので、美大新卒はもちろん、美大以外の新卒、未経験の方も積極的に採用してきたし、これからもです。
それを考えて、成し遂げたいのは、デザイナーには「つらいけど報われる」そんな職業になってほしい。
デザインの仕事は常に「自分が何者か?」を教えてくれるし、社会との接点を与えてくれます。
今僕の考える、デザイナーの地位を向上させる一つのルートが「ビジネス理解」だと考えます。
デザインも経済活動である以上、自分のアウトプットがどのようにビジネスに組み込まれるかを考えると見える景色が変わってきます。
なので、これからインクデザイン必要な人材は
・ビジネスに近づきたいデザイナー
・デザインに近づきたいビジネスパーソン
そして、デザイナーとビジネスパーソンと二極的に書きましたが、これが一言で表現できる職業を生み出すことが僕たちの目指すビジョンだと思っています。
沢山のご応募にあたり、どのような人物を採用しようかと迷ったので今の気持ちを整理して書いてみました。
そんな熱い気持ちをお届けできたら幸いです!