緊急事態宣言が解除され、新しいwithコロナの生活が始まってきています。
人と人は社会的距離をたもち、こまめな手洗いうがいと消毒とマスクの着用。そんな生活が当たり前になってきています。
現在、世界中が新型コロナウイルスと共存しています。
ウイルスは人体への影響以外にもあらゆる問題をもたらしています。
逆に、既にあった社会問題がこのウイルスの一件で色濃くなった事例もあると思います。
今回はSDGsをいろんな人に知ってもらおうという目的から、今世界で何が起こっているかをお伝えしつつ17の目標を3回に分けて、ご紹介してみようと思います!
SDGsといったらこのカラフルなアイコン。
このアイコン一つ一つは、SDGsの具体的な目標を表しています。
貧困、環境問題、ジェンダー、経済成長などなど…
地球上の「誰一人として取り残さない」をテーマに、世界中と協力して豊かさを追求し地球環境を守るために、17のゴール(目標)を掲げています。
1. 貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
課題:失業、収入低下
人と人との接触が減ったことにより経済の循環が鈍くなりました。
経済を回すための機会も人もお金も減ってきています。
そしてそれが原因で収入が減ったり、また収入が無くなった、マイナスになったケースがあります。
あらゆる職種の収入が低下、会社によっては解雇・雇い止めも増えています。
学生
アルバイトができない、時間短縮になり収入が減り授業料が支払えない。また、オンライン授業に参加するために環境を整えなければならない(デバイスやWi-Fi)など辛辣な声があります。
路上生活者
ウイルス対策や助成金の情報は伝わっているのか、助成金に関しては受け取ることができるのか、など、いまだ状況把握ができていない段階です。
2.飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を
達成するとともに、持続可能な農業を推進する
課題:食料の安全確保
日本に住んでいると飢餓を肌で実感することは少ないと思われますが、今回の新型コロナは飢餓をもたらす可能性をもっている存在であることがわかりました。
先日、ロシアやインドなど複数の国が自国民を優先するために穀物の輸出規制を決定しました。日本は幸いにも穀物製品の多くをアメリカから輸入しているので、影響を受ける可能性は低いです。しかし、輸出規制が始まった国では、食料品の価格が上がったり、もちろんコロナウイルスによって収入が減少したりしています。
物流の滞り
先進国が食料を援助しても、輸送インフラが整備されていない場所では困っている人まで届きません。
日本の飢餓の可能性
日本でも失業者が増え続ければ、2008年のリーマンショック時の「年越し派遣村」のように、困窮した人たちへの炊き出しが必要になるでしょう。
3.すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
課題:心と身体の健康
今、世界中で誰にも先行きがわからない「不安」が蔓延しています。ウィルスの人的被害の恐ろしさとその不安と私達は戦っていて、様々な理由で精神的な不安を抱えている人達が地球規模で増えています。
医療、介護、保育の従事者は、常に感染リスクを追いながら働いています。
おうち時間が増え、人と直接的なコミュニケーションが取りにくくなり孤独を感じたり、閉鎖的な考え方に陥りやすくなったりしています。(=仕事や生活のパフォーマンスが下がる)
身体の健康
感染リスクがあることを鑑みて、不調があっても病院に行くことをためらうことがあり、止む終えなく自宅療養するという状況があります。(最悪死亡に至るケースも…)
新型コロナウイルスかどうか診断するためのPCR検査を受ける環境がまだまだ未整備です。
4.質の高い教育をみんなに
すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、
生涯学習の機会を促進する
課題:教育現場
休校が始まり、生徒達は学校に行けず従来の学校生活を送ることができていません。学ぶべきことが学べない、教師のみなさんも大変苦悩されています。そんな中、おうちの中でも受けられる「オンライン授業」が始まりました。
パソコンなどの機器を通して行われていていますが、すべての人が環境を整えられるわけではないことが事実です。特に低学年の小学生は傍で誰かが見ないとならないのは家庭環境によっては難しい問題もあります。(共働きなど)
授業内容
基本的に教師が話す・事前に用意した映像を見せるなどの内容が多く、生徒同士の交流は浅いと言われています。またオンラインでは教えられないような実技科目があります。研究がメインの大学生は困窮しているというお話もありますね。
授業妨害
オンライン授業では「Zoom」というアプリケーションを通して行われることが主流のようですが、「Zoom」はセキュリティ面で不安だという問題があります。生徒以外の人が授業に参加し奇声をあげるなどの荒らしが発生しています。
5.ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
課題:「平等」の意識
ジェンダーに関する問題は新型コロナウイルスの状況下で、より深刻さを増しています。
小さいお子さんがいる場合、休園・休校になり、家で面倒を見なければなりません。新型コロナの影響で勤め先の収入が減った(なくなった)上、家にいる時間が長くなり光熱費や食費が増え、子供の買いたい物を買ってあげられない、など苦しい状況の家庭があります。
LGBTQ
「同性のパートナーがいることを隠しているが、もしウィルスに感染し感染経路を辿られた時にパートナーの存在をカミングアウトしなければならないのか?」という声があったそうです。LGBTQへの支援体制が整っていないことや世間のイメージなどもともとあった課題が新型コロナでより露わになりました。
今やニュース番組、ネットニュース、新聞、どこでもひっきりなしに新型コロナがトピックされています。
この新型コロナを取り巻く問題を意識してもらうことで、SDGsが実は身近なものなのだと感じてもらえたら幸いです。
以上に挙げた社会問題以外にも、まだまだ見逃してはならない問題は沢山あります。
解決までは難しいとしても、世の中で起こっていることを知って自分にできることとは何かを考えるだけでもきっと意味があります。
To Be Continued…