関東はいよいよ梅雨にはいりました。
自粛生活中あまりにも外出していないから春がきた実感もなく初夏を迎え気がついたら梅雨の季節になってしまいました。
前回は久しぶりに外出したら街中で感染対策という新しい常識が定着していたことをお伝えしましたが、それと同時に久しぶりの外出でいろいろなことが新鮮なことのように感じられました。
電車に乗るのが楽しかったり、道端に咲く花がすごく色鮮やかに見えたり、なんでもなかったことが新鮮に思えました。自粛生活はいろんな意味で特別な時間だったのだなと思います。
とあるスタッフのひとり言です。
さて、これまでSDGsの17の目標を2回に渡ってご紹介してきました。
今回のVol.3で最終回となります。最後に私達がこの記事を通してお伝えしたいことをまとめましたので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
では、よろしくおねがいします!
12.つくる責任 つかう責任
持続可能な消費と生産のパターンを確保する
課題:買い占め
備えあれば憂いなし、の言葉通り普段より多めの量の買い物をする人達が増えました。この先どうなるかわからない不安や、どこかしらかで入手した商品の品薄情報が、買い占め現象の根底だと考えられます。
感染予防に必要なこれらの類の買い占め転売や価格の高騰が発生。しばらく店頭に並ばず、未だに購入できず本当に必要としている人のところに商品が届かないことがありました。
自粛生活と買い占め
扇動された人々が買うということもありましたが、緊急事態宣言の発令で自宅で過ごす時間が増えることで全員が同じタイミングで買うなど、生じるのは自然なことでもあったと感じられます。
13.気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
課題:身近でできる対策
新型コロナ然り人類は突然の状況変化、自然災害に対応できるように、対策を考えたり訓練をしたりしている人がいます。その様に私達も身近でできることで未来に迫る問題に立ち向かえることがあります
おうち時間が増えたことで、家庭ごみの量が大幅に増加しました。特に問題視されているのが、テイクアウトやデリバリーで使用されるプラスチック容器。プラスチックごみは燃やして処理され、燃やす際に有害物質を含む温室効果ガスが発生します。環境には何度も使えるリユースの容器が良く、テイクアウトの際はマイボトルの様に自らタッパーやお弁当箱を用いてごみを減らすアイデアがあります。
14.海の豊かさを守ろう
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
課題:不漁と魚価低下
近年時々ニュースで見出しを飾る「○○○の記録的不漁」。ここ数年全国的に不漁が続く中、新型コロナで更なる境地に迫られる漁業と、携わる漁師の現状が明らかになりました。
魚が獲れる時は市場への供給量が増え単価が低くなり、あまり獲れていない時は供給量が減り単価が高くなることが通常ですが、現在は魚があまり獲れなていなくても市場に並ぶ魚は低単価になっています。理由として、飲食店が自粛することで、平時であれば料亭や高級店に行っていたであろう魚が、お値打ち価格でスーパーにも並び始めていると言われています。漁を自粛する漁師も増え、魚を獲らない間は、網の修理や新しい仕掛けの製作など、漁の準備をしているとメディアで伝えられていました。
15.陸の豊かさも守ろう
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、
森林の持続可能な管理、砂漠への対処、土地劣化の阻止および逆転、
ならびに生物多様性損失の阻止を図る
課題:大気汚染
経済活動の制限により大気汚染物質の濃度が一時的に下がったことは、現場観測や人工衛星からの観測によって把握されています。しかし、それにより別の問題がより目立ってきました。
大気汚染物質の排出量が減少した具体的な要因は、人の移動に関わる自動車や飛行機の利用削減や、各地工場の操業が一時停止されたことが想定されます。大気汚染物質が減少したことで一見、地球温暖化が緩和されるのではと考えられます。
自動車や工場の煙の排気ガスなどに含まれている物質が、太陽からの紫外線を受けて光化学反応を起こしたものを総称して「光化学オキシダント」と呼ばれています。「光化学オキシダント」の主要物質である「オゾン」は温室効果ガスですが、「PM2.5」などの大気中の微粒子は大気を冷却する効果があるそうです。
「オゾン」「PM2.5」両方とも、主な発生源は化石燃料の使用ですが、トータルとしては「オゾン」の効果よりも「PM2.5」の大気冷却効果の方が大きいと考えられています。
つまり、大気を冷却する効果のある大気汚染物質が急激に減少したので、地球温暖化を加速させてしまったのではと言われていて、このことから大気汚染対策と地球温暖化対策は、同時進行して行われるべきと注目されています。(諸説あります)
16.平和と公正をすべての人に
持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、
すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、
あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
課題:平等な平和
すべての人が自粛できるわけではない、という観点から、自分で予防対策もできず新型コロナから身の安全を確保ができない人達がいます。それがどういうことなのか真摯に考えなければならなりません。
新型コロナが刑務所など世界の収容施設を直撃しています。密閉、密集、密接の「三密」になりやすい特性が感染拡大に拍車を掛けています。特に中南米諸国の収容施設は不衛生で過密状態が多く感染拡大の温床となっています。微罪の人らを釈放したり自宅軟禁に切り替えたり、収容所職員の感染が判明がきっかけで暴動が起こり、多くの受刑者らの逃亡や、暴動のさなかで死亡するなど世界で新型コロナに絡む混乱が発生しています。
17.パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、
グローバル・パートナーシップを活性化する
課題:世界との協力
目標1〜16の達成を目指すことで大事なことは「みんなで意識する」ことです。新型コロナ関連の問題もシェアの心や団結を志すことで、国々と連携し未来を築いていくことが重要だと考えられます。
姉妹(友好)都市とは、文化交流や親善を目的とした国の地方同士の関係を指しています。現在、マスクや防疫用品の支援など、国境を超えた助け合いが行われています。
インターネット
海外のつながりを身近に感じられるツールであり、海外の近況がすぐ分かるようになっていますね。SNSでは現地の人のリアルな声が伺えて、メディアより早く情報を入手できることもあります。
以上がSDGsの17の目標です。1〜16が具体的な目標で、17はそれらを達成するための目標となっています。
SDGsのテーマは幅広く、日常から離れた遠い話と思われるかもしれません。
誰も想定していなかった新型コロナパンデミックで世界中が厳しい状況にある今、SDGsも身近な存在であると言えます。
私達は一人一人の地道な心がけでウイルスを抑え込むことが可能だと学びました。責任ある個人の行動によって困難な状況も克服することができるという確かな手応えを得たのです。
SDGsに関しても「自分に何ができるのか?」「何が問題になっているのか?」をまず知ることが、解決への一歩だと私達は考えます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!