【制作実績】アジケーション ポータルサイト

「ワーケーション」の話題を耳にすることが多くなってきました。

ワーケーションとは、「旅行や帰省中の一部の時間を仕事に当てるといった働き方」のように紹介されることがあります。とはいえ、それを実施する目的・人数・休暇と業務の比重、などによって、内容は様々だそうです。

仕事や暮らしの中にワーケーションを導入するには、ハードルはまだ多いかもしれません。ですが、少しずつ選択肢の一つになっていくのではないでしょうか。

そんな時流に乗って…というわけではありませんが、この度インクデザインでは、茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦(あじがうら)という海辺の街を舞台にしたワーケーション「アジケーション」のポータルサイト作成を担当。ヒアリング・デザイン・撮影・ライティング・コーディングなど、一貫してサイト制作に携わらせていただきました。

(ひたちなか市は「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の開催地でもあります)

海辺の街阿字ヶ浦で、人と街と自然、そして自分自身に出会いながら、人生を豊かにしていくワーケーションこそがアジケーション。アジケーションへの想いは、ぜひ公式サイトからご覧ください!

アジケーション公式サイトはこちら

この記事では、アジケーションポータルサイトづくりの「制作プロセスのこと」「デザインのこと」の二点についてご紹介させていただきます。

制作プロセスのこと

制作を進めていく中で特徴的だったのは、「サイトのオーナー様とじっくりとコミュニケーションをとっていったこと」「地域のみなさまと一緒に作っていったこと」が挙げられます。

雑談も大切なコミュニケーション

既存のワーケーションとは違う新しい概念をWebサイトとして形作るため、サイトオーナー様に「アジケーションとはそもそも何か」「なぜアジケーションをやるのか」「訪れた人たちにどうなってほしいのか」を中心に、じっくりとヒアリング。

実は、今回制作進行を担当したのは社内ライター。ヒアリングでは、取材記事を作るような気持ちで、相手が何を思い描いているのか、じっくり、じっくりと深堀り。

ときには、3時間近く話し合いながら、ホワイトボードにひたすらアウトプットしていくこともありました。

また、直接サイト制作に関わらなくても、この街で将来やりたいことの話、阿字ヶ浦の街のオススメスポットの話など、雑談を交わしていくことも多かったです。

たかが雑談、されど雑談。振り返ってみると、細かい表現の部分で解像度を高めることや、言葉にできないニュアンスの共有の面で役に立っていたな…と実感しています。

地域の皆様と一緒に作成

サイトの写真にご出演頂いているみなさまは、プロのモデルさんではなく、全員がひたちなか市に住む方や、阿字ヶ浦に来てくださった方。

素材写真の撮影会は、アジケーションの考え方やオーナー様のお人柄に惹かれた皆さまと一緒にに開催。ときには、街なかの写真スポットを巡りながら散歩がてら素材写真を撮る…という撮影にもお付き合い頂きました。

地域の人や、この街を訪れた人にサイトづくりに関わってくださったことで、いろいろな人に、阿字ヶ浦の街、そしてアジケーションについて、より親しみを持ってもらう事ができたかもしれません。

ちなみに、スタッフ個人的に街を探検しながら写真素材集めも行いました。街なか探索は、インターネットでは見えてこない街の様子を発見できて面白いですね!

デザインのこと

もちろん、プロセスだけではなくデザインづくりにも力を入れました。

アジケーションは、「コト」であり、人が集う場所。だからこそ、活気あるポップで明るい雰囲気を、全体的な方向性として設定。

しかし、海辺の街というゆったりとした空間が舞台の企画でもあるので、余白を感じさせつつも、ポップ過ぎず、寂しすぎず、というビジュアルになるよう意識していきました。

リモートでも資料から思いを馳せて生まれる「アジケーション」のデザイン

コロナ禍なこともあり、デザイナーが阿字ヶ浦に足を運べない状況でのデザインづくり。

それでも、阿字ヶ浦を紹介する既存の記事、社内ライターがヒアリングを元に作ったテキストや現地で撮りためた写真などで、街や人々の雰囲気を想像しながら制作を進めていきました。

さらに、アジケーション自体がこれから始まっていく新しい企画なので、デザイナーも「これからどんな地域になるんだろう」と想像を巡らすことも必要でした。この点については、取材記事のほか、写真など視覚的な資料も多くあったので、最終的なデザインのアウトプットが外れてしまうことはなかったと思います。

「これからどう使うか」も意識したロゴづくり

企画が「ワーケーション」ということで、ロゴではONとOFFの2つの側面があるということを表現したいと考えました。アジケーションの中でその象徴は「施設(仕事場)」と「海(阿字ヶ浦海岸)」になると思いロゴに取り入れています。

ロゴデザインがマークだと固定したイメージを持たせてしまうので、タイポを中心としたロゴにしています。また、現地で開催するイベントに合わせてカラーリングを変更して使えれば汎用性高くなることも考慮に入れています。

「アジさん」が体現するアジケーションのワンシーン

デザインの中で特徴となるのが、「フレーム」の要素。

Webサイトに掲載するテキスト原稿を読んだデザイナーの「読んだ時に、STAY・WORK・PROGRAMなど、アジケーションの目的が明示されていたので、デザインでもそれを強調したいと思いました」という解釈から生まれています。

フレームには「場面を切り取る」という意味も含まれるので今回のコンテンツと相性がよく、タイトルや写真等に取り入れています。

また、同様の意味合いで「アジさん」にはコンテンツの特徴を表現してもらっています。アジさんは、アジケーションを訪れる人をイメージしました。

魚の形をしているのは完全に言葉遊びなのですが、多くの人が「あじがうら」という名前から魚のアジを容易に連想できるのはある意味すごいというか、ユーザー同士が一瞬でも同じ思考状態になるのは面白いかもというところから生まれました。

ちなみに、「アジさん」は正式名ではないのですが、阿字ヶ浦でアジケーションのサイト制作に関わった方たちの中でも、徐々にこの名前がが定着しているそうです。

オンラインでもオフラインでも、お客様とじっくり向き合うWebサイトづくり

「サイトのオーナー様とじっくりとコミュニケーションをとっていったこと」「地域のみなさまと一緒に作っていったこと」「資料や写真をもとに現地に想いを馳せていったこと」が特徴的だった、今回のサイト制作でした。

コミュニケーションの点でいうと、「担当したスタッフが当時阿字ヶ浦に住んでいたからこそ可能だった」という少しレアケースな背景がありますが…

ですが、お客様とお互いにしっかり向き合い、想いを伝え合うこと、そして社内スタッフに積極的に情報や雰囲気を共有していくことは、一緒に何かを作り上げていくときにとても大切なことだと深く実感することができました。

東京からも気軽に行けるアジケーション

「海に行きたい、ちょっと気分を変えたい」「平凡な一日もいいけど、なにかが起こってほしい」

そんな心の揺れを感じている方、アジケーションはいかがですか?

阿字ヶ浦は都内からもアクセスしやすく、JR上野駅から特急に乗り込めば、車内でひと仕事している間に到着できます。(詳しくは ABOUT 阿字ヶ浦 のページにて

ひとりでも、みんなでも、何かを探している人も。ぜひ、海辺の街阿字ヶ浦で、自分自身に出会う時間をお過ごしください。

Webサイトづくりを振り返ってみると、人と地域と向き合いながらサイト制作を進めてきた担当者も、気がつけばアジケーションの実践者でした。

生活のいろ|9月号

富士山からの距離で見る富嶽三十六景:インフォグラフィック

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