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昨今の統合報告書は、オンラインでの展開を意識したものが多く見られます。
例えば「クリッカブル」であること=ページ内にリンクが埋め込まれていること。従来の、冊子として送られてくる報告書のPDF版だと思って見ていると、少しびっくりしますよね。
三井物産様の例では、上部にWebサイトのようなナビゲーションバーがあります。また、「ビジネスモデル」の右に小さく「P15」というボタンがあり、これらをクリックするとそのページに遷移します。
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「コア事業」の下に「P17事例:…」というボタンがあります。テキストに下線があるとリンクだと認識しやすいですね。
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デンカ様の場合も、上部にナビバーがあります。また、フッターに前後のページに移動する◀︎▶︎があります。
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クリッカブルは、PowerPointの基本機能でも簡単に実現できます。
統合報告書に限らず、決算説明会資料、中期経営計画資料などでもクリッカブルは今後増えそうですね。クリッカブルはパワーポイントでも実装できます。
URLなどを埋め込むときに「ハイパーリンク」を使ったことがある方は多いと思いますが、これをオブジェクトに対して指定することでボタンっぽくなります。
試しに、即席でこのようなスライドを用意しました。
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目次ページ「Environment」の右の「P.14」をクリックしたら、そのページに飛ぶように設定する方法
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- 「P.14」の円オブジェクトを選択した状態で
- 挿入>リンク
- 推移先のスライドを選択>OK
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たったこれだけです。
パワポのスライドショー状態またはエクスポートしたPDFで、P.14の近くにマウスカーソルを近づけると、ポインタが指に変わります。PDFに変換してもリンクは有効に保たれます。
ナビバーの「中期経営計画」をクリックすると、先程の目次ページに戻る設定も同様にできます。
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リンクがあると読みやすい
IR資料は時には50〜100ページ近くなることもあります。
ブラウザやAdobe PDFでもページ入力はできるものの、リンクを忍ばせることでより直感的に資料内を見て回っていただくことができます。