中学生と図解!『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』

実はずーーーーと寝かしてしまったプロジェクト。
中学生の@Akkey2133とビジネスマン向けデザイン書を分かりやすく図解するというプロジェクト。
今年の2月〜3月でやりとりをしていたのですが、コロナ騒動があり僕が止めてしまっていました(すいません!)

今回のお題は「ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと。」

デザイン思考、デザイン経営等の言葉でビジネスシーンにはデザイナー的な考え方が必要とされています。
ただ、上辺だけのテクニックやグラフィックの話ではなく、本質的な考え方の理解が必要になってきます。
とはいえ難しいテーマになってしまうととっつきにくくなってしまうので、「中学生でもわかる」をコンセプトに独自のコンセプトで図解します!

それではどうぞっ!


ブランディングが上手くいかないと、それぞれのものが様々な方向に向かって一貫性なくつくられ、サービス・企業として何を目指しているのか分かりません。

デザインすることは、クライアントを理解し解決方法を可視化して上手く伝えることだと筆者は言います。
日本ではデザイン=スタイリング(外面の美しさをつくる)という考えがデザイン観として固まってしまっていますが、この考えから抜け出すことを目指します。

ブランディングで最も重要なことはビジネスから発せられるすべてのメッセージが矛盾なく同じ方向を向いていること、世界観がぶれずに一貫していることです。

日本人と英語圏のディレクターとの違いは、「伝えようとする努力する姿勢」だと言います。
これはビジネス全般に通用するポイントでしょう。

お客様はブランドに関わる全ての要素が醸し出す全体の雰囲気(=Look and Feel)から購入を判断します。

サービス・企業として目指しているものを明確に伝えるためには、消費者が感じる印象がブランドの世界観を矛盾なく表現することが必要です。

消費者や関わる人に一貫した世界観でメッセージを伝え続ける必要があります。
「売ることよりファンになってもらうことが大事だ」という言葉がありました。
これだけ物が溢れている時代では機能的価値だけで消費者は商品を買おうとは思いません。
その商品・サービスがもつイメージ=ブランドで選ぶ時代と考えることができるのです。

ブランドとは実質的価値と情緒的価値を結びつける役割があると言います。
実質的価値とは品質・性能・原料などの客観的な価値、情緒的価値とはストーリー・ビジョン・ミッション・社会貢献などの感情を呼び起こす価値のことです。
ブランディングではこの両方を結びつけることで個性を引出します。

すべてのものがブランド・システムに向かって一貫性をもって作られ、サービス・企業として目指しているものが明確に伝わっていきます。

ブランドの決定において全てを立ち返る指針を固めていくことがブランド・システム全体の強みになります。
ブランドとは何か?というところに何度も立ち返ることでトータル的にビジネスをデザインしていくことができます。

ブランディングを巡る話は会社だけに関係することではありません。
個人が発信する機会が多い現代では自己表現の方法の一つとしてブランディングを捉えることもできるのです。
その中で「どうやったら相手に自分の主張がわかりやすく伝わるか?」ということを常に考え、初心に立ち返りながら自問自答していくことが大切です。

本書ではニューヨーク在住の日本人デザイナーによる世界的な視点で見たブランディングが語られています。
大きな俯瞰的なテーマと実践方法がバランス良く書かれているので、目標と具体的な手法が立てやすい本でした。