【インクブログ】クリエイターの小ネタ vol.3

更新日:2017年8月21日

〜しっ知ってますとも(汗)。「ユニバーサルデザイン」〜
先日、以前よく遊びに行っていた辰巳の公園にいくと、オリンピックに向けて新たな競技場建設のために閉鎖!
巨大な芝生広場が潰れてしまって寂しくもありますが、特に江東区の東京湾沿いは着々と2020年にむけて姿を変えつつあります。
そんな世界各国のアスリート・関係者を迎える東京にとって「ユニバーサルデザイン(以下UD)」をちょっとおさらいしてみます。
UDと同じような言葉で、「バリアフリー」がありますが、UDとはバリアフリーに疑問を感じたある教授(自身も障がいを持ったいた)が唱えた後発の考え方なのです。
UDには【改善または特殊化された設計の必要なしで、最大限可能な限り、すべての人々に利用しやすい製品と環境サービスのデザイン】という、定義があります。
うーむ、分かり易そうで分かりづらい…。早速この定義をUD化していきましょう。
あるビルのオーナーが言いました。
『わしのビルは車椅子の方も使いやすいように、「ゆにばーさるでざいん」を取り入れた設計じゃ。』
『みてみなさい、正面玄関からぐるーっと左に回った辺りにりっぱな手摺りとスロープをつけたのだ!』
『スタッフに一声かければ、すっ飛んでお手伝いしまっせ!』
どうでしょう、この場合ビルのオーナーのスピリットは認めますが、バリアフリーではあってもUD的には充分とはいえません。
足腰が弱くて階段を歩きたくない方にとっては、正面玄関にないスロープはあまり意味がないし、親切なスタッフがいるのは素敵ですが、自分のタイミングでできた方がストレスがないですよね。
健常者・障がい者・お年寄り・ベビーカー…、誰にとっても同じ正面玄関から、自らの選択・タイミングで入れることができてこそUDなのです。
『車椅子専用トイレ』『障がい者用トイレ』という言葉が最近使われなくなったのも分かりやすい例だと思います。
オストメイトを必要とする障がいを持った方は、一見して障がいを持っているとは分かりませんし、障がい者専用とすることすらユニバーサルではないのです。
『だれでもトイレ』『多目的トイレ』という名称にするだけでも、利用しやすい人は確実に増えるのです。「やばい!モレそう」というお兄さんでも全然OKなのです。
特定の人に専用の道具(サービス)を用意するのではなく、みんなが使えるように考えられた共用品がUDです。
ただし、物理的な理由やコストの問題は当然あるので「どっちかというとこっちの方がUDだよね」という比較の考え方でもあるのです。
階段→スロープ→エスカレーター→エレベーターの順でだれもが使いやすくなるのは当たり前ですよね。
長くなりましたが、
【○○専用は、どっちかというとやめたほうがいんじゃない?】
これが、インクデザイン流UDの定義です。

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