インクデザイン展 TALK!Q&A

こんにちは!はるかです。

2023年8月27日(日)茨城県小美玉市「四季文化会館みの〜れ」にてトークイベント、『インクデザイン展TALK!〜クリエイターと話すものづくりプロセス〜』をに開催しました。

沢山の方にお越しいただき、ありがとうございます!

イベントの様子はこちらの記事で

インクデザイン展(10期目)を終えて(代表より)
【イベントレポート】インクデザイン展TALK!〜クリエイターと話すものづくりのプロセス〜 

インクデザイン展TALK!にお越しくださった方々から頂いた質問を時間の都合上イベント中にお返しできず、すみません!

改めまして、インクデザイン社員全員から頂いた質問に対して答えていきます!


目次

Qデザイナーの方は何を考えてアウトプットをしているのですか? 良いデザインとは何だと考えておられますか?

Qデザインを制作している時に、頭の中で考えているプロセスを知りたいです。

Q制作をしていて「なんか違う」という壁にぶつかったときなかなか改善案が見つからず苦戦します。そんな時にどのように改善案を探しますか?

Qグラフィックデザインの仕事に興味を持ち、就きたいなと考えています!そのために必要な学びや技術、どういった手順を踏むべきか伺いたいです。

Qご自身の学生時代の就職活動について

Q将来の目標として、最終的にフリーランスのデザイナーになりたいと考えているのですが、フリーランス1本で生きていくのは過酷な道のりでしょうか?

Q長く、永く、この業界でしごとを続けていくために必要なものって、どんなことだと思いますか?

QこれからのAI時代にデザイナーに求められること

Q自分のクリエイションにどうやって料金を付けますか?(会社で決まっているから、とかじゃなくて)

Qパワポのプレゼン資料を作る際に、気を付けている点を教えて下さい(オンラインでの画面共有、スクリーン投影等によって好適なフォント種類、色等があったら教えて頂きたいです)。

Qチラシを作る上で1番大切にしていることは何ですか?

Qデザイナー育成のために社内でどういう工夫をされているのか知りたいです。

デザイナーの方は何を考えてアウトプットをしているのですか? 良いデザインとは何だと考えておられますか?

(インクデザインメンバー18名全員回答)

インクデザイン内での回答は大体5つに分類されました!
その中でも一番回答に多かったものはクライアントが求めているものでした。

クライアントが求めているもの

A

依頼人の思いをどうすればうまく伝えられるかを考えながらアウトプットしています。いいデザインとは、依頼人の伝えたいことをきちんと伝えられる、正しく増幅させて伝えることができるものだと思います。

(デザイナー歴8年)

お客さんの期待をちょっとでも超えるもの。

(デザイナー歴12年)

クライアントの目的や課題解決につなげられるようなものが良いデザインなのではないかと思います。アートと大きく違うのはたぶんそのあたりで、表現への欲求や自由さよりもどうすればクライアントの求めている結果につながるかを考えるようにしています。
なので、ヒアリングの際も「何をつくりますか」ではなく「何が目的ですか」を掘り下げて、課題の全容を一度自分なりに消化したうえでの提案ができるように努めています。

(デザイナー歴17年)

クライアントから何を求められているか、という部分を正確に察知することが前提として必要だと思います。私という個人のデザイン制作物を買って依頼していただいているのか、IRのようなルールや制限を理解した範囲内で行うものなのか、前衛的・アートよりで遊んでいいものなのか、ひとことにデザインといっても案件によって求められるものが異なると感じます。
私にとっての良いデザインは時代や流行に流されることなく、普遍的な価値を提供できるものだと思います。自分にはまだできないことが多いですが、最小限の要素で視覚的に美しく意図を伝えられるようになれたらと思います。

(デザイナー歴6年)

お客様が伝えたいことが伝わる内容になっているか。デザインの受け手はこれ見たらどんな印象もつかを考える。
良いデザインは言いたいことがわかりやすいもの。第一印象かっこいいもの。だと思います。

(デザイナー歴5年)

クライアント、ターゲット双方にとって良いものとなるよう、バランスを取りながら制作しています。特に気にかけるポイントはグラフィックの世界観と情報量です。
良いデザインとは、クライアントの意図を丁寧に伝えつつも、多様な社会の在り方を反映できるものではないかと考えています。

(デザイナー歴5年)

わかりやすさ

A

自分は最終的にその制作物を見る人・手に取る人の事を考えるよう努めています。
良いデザインとは、よく伝わる が重要だと考えています。

(デザイナー歴29年)

情報が漏れなく・ダブりなく論理的におさまっていると良いデザインだと思います。パワポデザインの場合…抽象的な概念や無形商材のイメージを伝え、認識を共有できるもの。

(デザイナー歴3年)

「ぱっと見」と「内容」。

(デザイナー歴22年)

個人的には『できるだけ受け手を迷わせない、ストレスを感じさせない』ことが、良いデザインの要素の1つだと考えています。
デザインと聞くと、イラストや写真、グラフィック等のビジュアルデザインを思い浮かべると思いますが、テキストメインの情報にもデザインは必要だと思います。
私が主に担当しているWebサイト制作でいうと、コメントや説明をソースコードへこまめに記述するようにしています。コメントや説明が何も入っていないソースコードは、時間が経つと自分でも何を書いたのかわからなくなりがち。他者ならなおさら読み解くのが難しくなります。
コメントや説明がなくてもWebサイトとして成り立っていれば問題ないので、アウトプットと言えるほどのものではありませんが、このような心がけがいつか誰かの助けになればと思います。

(デザイナー歴1年未満)

僕は「わかりやすさ」を重視しています。 正確にというより、デザイナー個人の考えも反映することも大切だと思っています。 人は欲張りでいろんなことを伝えたくなるので、全てを伝えようとすると、わかりにくくなるので、デザイナーの価値観で取捨や肉付けするのがコツかと。 良いデザイン?なんですかね?考えたこともないです。 そもそもデザインには正解はないし、比べるものでもないので。 強いて言えばクライアントが納得をして対価を支払ったものは全て良いデザインと言えます。

(デザイナー歴1年未満)

目的は何か

A

デザイナーの独りよがりではなく、お客様の目線に立って考え、そのデザインが実際に使われる場面を想像しながら作っています。目的を達成することに加えて、頓知を効かせたり、相手を楽しませたりする工夫が入ると尚良しだと思います。

(デザイナー歴1年未満)

明確な「目的と届けたい相手、届けた相手にどのような行動を起こしてもらいたいか」を定めてアウトプットするようにしています。

(ライター歴7年)

いいデザインとは問題解決できる力をもったものだと考えます。 ただクライアントの指示にすべて委ねるのではなく、デザインで何を解決したいのかを考えてアウトプットしています。

(デザイナー歴1年)

その時々で違いますが、作るものの目的が何かを意識しています。
目的の最終地点に向かって情報を交通整備するのがデザインの役割の一つだと思っているので、目的に即したものになっているかどうかというのがいいデザインのポイントになると考えています。

(デザイナー歴8年)

「○○っぽい」にはならないようなアウトプットをしたいと日々思っています。良いデザインとは、目的を達成しているデザインだと思います。どんな人が見るのか、なにを伝えたいのかが考えられて作られたものだと思います。

(デザイナー歴3年)

受け取り手を考える

A

ライターですが…独りよがりにならないよう、受け取り手の目線を持とうと心がけています。

(クリエイター歴3年)

ビジュアル

A

機能性と美しさのバランスを考えてアウトプットしています。良いデザインとは、心地よいものだと考えています。

(デザイナー歴15年)

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デザインを制作している時に、頭の中で考えているプロセスを知りたいです。

(インクデザインメンバー17名回答)

重視しているところで項目を分けたところ4つに分類されました!
その中でも一番回答に多かったものは誰に伝えるかでした。

誰に伝えるか

A

デザインに触れる人たちがどんな人たちなのか想像→色・大きさなどをイメージ→伝えたいことを表現 って感じです。

(デザイナー歴15年)

なぜこれを作るか、誰に届けたいか、使う人はだれか、「これ」が無くて困っている人はだれか、を整理整頓する。

(ライター歴7年)

いろんなことが同時進行しているので言葉にするのは難しいですが、うまくいかない時は以下のステップを再確認しながら進めてます。
前提条件の確認→情報の分類・整理→優先順位(強弱)をつける→情緒的なビジュアルをつける。

(デザイナー歴12年)

①作るものについて、目的や一番伝えたいこと、ターゲットなどをメモに書き出して言語化する
②ひとりブレストをしてみたり、画像検索したり本を見たりして方向性のイメージを決める
③ラフを描く
④作る→調整を繰り返す(場合によっては②や③に戻る、①は忘れないようにちょいちょい見返す)

(デザイナー歴8年)

難しい質問ですね。クライアントや最終的にそれを見る方を想像していると思います。

(デザイナー歴22年)

お客様の伝えたいことを自分なりに解釈して表現しています。初めて知る業界のことだったりすると、とにかく調べて、解釈するための知識を得ます。
また、形にする時に受け手にとってどういう印象を与えるかを加味し多方面に考えることがあります。

(デザイナー歴5年)

このデザインは何に必要なのか、クライアントは何を求めているのか、どんなテイストが合うのか(ネットで情報収集)

(デザイナー歴1年)

作り手の自分と、受け手の自分(第三者として制作物を初めて見た自分)で自問自答。

(デザイナー歴29年)

ゴールを考える

A

ライターですが…成果物のイメージを具体的に準備することから始めています。

(クリエイター歴3年)

ドキュメントに構成を書き出してそこから逸れないように時々立ち戻って作ります。

(デザイナー歴3年)

① 世界観(雰囲気)やターゲット層を掴み、全体のトーンをイメージする
② 情報を整理して優先順位をつける。レイアウトを調整しつつ、①で想定したトーンに合わせていく
③ ある程度固まったら、あしらいなど細かなデザインを重点的に整えていく

(デザイナー歴5年)

まずは、コンセプトから大体の雰囲気などのイメージを頭の中で思い浮かべます。それを元に、リファレンスをとにかく集めます。そこから使えそうなデザイン要素を組み込んでみたりします。
試して微妙だったらやめて、別の要素を入れて直してみるを繰り返していると、だんだん出来上がってきて、まとまるイメージです。
私の場合は、この試す工程にとても時間がかかります。

(デザイナー歴2年)

かちっと決める前に大まかなラフを作ったり、ロゴのようなものだったらとにかくたくさんのラフを作ったりして、自分の中でとっかかりを作ることから始めます。細かい部分と全体のバランス感を交互に把握しながら詰めていくイメージで進めます。

(デザイナー歴6年)

下調べ

A

「デザイン制作」は長くて、
オーダーをいただいた時から、ずーっと頭の片隅においておいて、
日々の生活からもインプットし、アイデアが浮かんだらメモったりしています。
パソコンの前で作業する時間は短くて、考える時間のほうが長いです。

(デザイナー歴6年)

① 下調べ:業界や相手の企業のことを調べて、アイデアの材料となるものをひたすら紙に書いていく。その点と点を繋げてアイデアを生み出す。一見なんの関係もない事柄も、ビジュアルにすると相性が良かったりもする。手本にしたい良質なデザインをたくさん見る。
② 固まったアイデアからビジュアル化していく。
③ 先輩や自分以外の人に見てもらい、客観的な意見をもらう。(自分と他人で認識がずれることがある)
④ブラッシュアップ(意見を反映して整えていく。)
いきなり作り始めるのではなく、考える時間のほうが長かったりします。

(デザイナー歴1年未満)

実は完全な0→1は多くないと思います。これまでの経験や見てきたもの、他に事例なども踏まえつつ、今回の案件の方向性を決めていきます。はじめから完成の絵が見えているのがベストですが、実際のアウトプットは手を動かしていく中でかたちが変わったり調整されることがほとんどです。複雑な内容は自分のなかで理解するためにも手書きで構造をシンプルに書き出したりして、大枠の指針にすることもあります。

(デザイナー歴17年)

足りないところを改善

A

頭の中というより、なるべく紙の上や画面の上で手を動かして考えるようにしています。そうすると目で足りないところがなんとなくわかるので、そこを改善していくのがプロセスと言えるかもしれません。

(デザイナー歴8年)

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制作をしていて「なんか違う」という壁にぶつかったときなかなか改善案が見つからず苦戦します。そんな時にどのように改善案を探しますか?

(インクデザインメンバー18名全員回答)

インクデザインメンバーの回答は4つに分類されました!
その中でも一番回答に多かったものは事例を調べるでした。

事例を調べる

A

似ている事例を集めたりします。

(デザイナー歴3年)

自分がいいなと思うデザインを真似してみます。他の人のやり方を学べるので改善のヒントになります。もちろんパクリはダメです!!でも自分の意図を手放さないでいれば、自分の制作物にいい刺激を与えてくれると私は考えています。

(デザイナー歴8年)

目指すべき事例をいくつかピックアップし、それらの要素を自分の制作物に落とし込んでいくことが多いです。デザイン事例だけでなく、全く違うジャンル(web、映像、写真作品など)から着想を得ることも多いです。
もしくは、私自身もあまり得意ではないですが、一度ゼロから作り直すと案外早く改善されるケースも多いなと感じます。時間や制作段階にもよりますが、勇気を持ってがらっとテイストや構成を変えてみることが大切なときもありそうです。

(デザイナー歴5年)

「いいな」と思うデザインと横に並べて比べてみています。
ポスターならポスター、チラシならチラシを並べて、いいと思ったデザインと自分のデザインの何が違うのかをできるだけ言語化します(色・文字の大きさ・余白・コンセプト…etc.)
それを元に、原因を払拭する方法を模索する感じです。
二進も三進もいかない時は人に見せて意見を聞いたりとかもします。

(デザイナー歴8年)

非常によくあります^^;まず他の良い事例などをみて、なぜ良いのか、どの要素がそうしているのかをよくよく見てみます。それらを参考にしつつあとはひたすらアウトプットを試してみるわけですが、だいたい急激によくなるポイントみたいなものがあってそこを抜けたときは本当にほっとします。
あとは5分でもいいので少し時間をおいて改めてデザインをみると、気になる点がわかったりします。

(デザイナー歴17年)

こんなテイストがいいなと決まり制作をはじめるとうまくいかなくなるところがでてきます。その時はなぜそのテイストに近づかないのか理由を追求しています。

(デザイナー歴1年)

一旦その案を忘れて別の方向性からアプローチします。
時間を置いたり、参考例を探してみたりもします。

(デザイナー歴6年)

一旦はなれて違う目線で

A

時間があれば、時間をあけてあらためて客観視ししてみたり、誰かに見てもらい意見をもらうなど、とにかく違う目線で見れるような環境をつくってみます。

(デザイナー歴22年)

「なんか違う」と長々悩んでいるなら、「まったく違う」新アイディアも考えてみる。

(デザイナー歴29年)

向き合いすぎると何がしたいか分からなくなってしまうので制作物から離れて別のことする。
または、一旦デザインのルールとか無視して今までと全く違うアプローチをしてみる。
誰かに意見をもらう。

(デザイナー歴5年)

自分ひとりで改善を試みるときは、一旦その作業を中断します。
『時間に余裕がないときでも、思い切って時間を空けてから改めて考えたり作業したりすると、思いのほかスムーズに事が運ぶ』というのはよく見聞きする話ですが、やはりこの方法でうまくいくことが多いです。
それでもどうにもならなければ、誰かの力を拝借します。
むりやり頑張ってもひとりの力には限界があるので、アドバイスやヒントを得ることで改善案を見つけられればヨシとします。
ありきたりですが、だからこそ改善策が見つかりやすいと思っています。

(デザイナー歴1年未満)

誰かに意見を求める

A

一度寝る。子どもとか関係ない人に意見を聞いてみる。

(デザイナー歴15年)

自分とは違う視点で助言していただけるので、社内の先輩に伺います。自分が苦戦していたことが実はとんでもなくちっぽけなことで、別の角度から簡単にクリアできることもありました。

(デザイナー歴3年)

他の人に見せる。いったん違う作業をして時間をおいてまた作業に戻る。期限に余裕があれば、翌日に持ち越す。

(デザイナー歴1年未満)

根本を見直す

A

(ライターの仕事では)文章に見出しやタイトルをつけるときに上手く書けないことがあると、そこで「書いた記事の的の絞れてなさ=届けたい相手は誰か、読者の心をどう動かしたいかが定まっていない」に気づきます。そこから(時間があれば….)直していきます。

(クリエイター歴3年)

前提条件の確認
・先方の要望 ・ターゲット等
自分の場合「なんか違う」時って、大体、思い込みが入ってしまって、アウトプットがずれていることが多いので。

(デザイナー歴7年)

まずは、実際にパソコンに向かう前に思考を深めて、コンセプトを明確にしたほうがよいかと思います。
コンセプトがふわっとしていると、「なんか違う」はおきがちです。
自分でテクニック的に表現できずに「何か違う」場合は、案を沢山つくるのをお進めします。
クライアントからの「何か違う」もよくあります。
人は、目で見てはじめてイメージができるのがほとんどで、その橋渡し役としてデザイナーが存在します。
お客様に「言ったことと違いますよね」という人はデザイナーじゃなくて作業者です。
お客様から「何か違う」と言われたら、話をしっかり聞いて、仮説をたてて、ひたすら案をつくりましょう。
僕は数を作ることをオススメします。

(デザイナー歴25年)

リファレンスを見直す。目的に立ち返る。全く違うイメージを試してみる。

(デザイナー歴2年)

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グラフィックデザインの仕事に興味を持ち、就きたいなと考えています!そのために必要な学びや技術、どういった手順を踏むべきか伺いたいです。

(弊社採用担当・他業種から転職経験のあるデザイナーから回答)

A

1.デザインの基礎的なお作法を勉強する(他のものを見て、要素分解する)
2.自分で作ってみる(プロと何が違うかを徹底的に検証する)
3.世の中のカルチャー、情報やニュースを常に見る という基礎を培った上で、 就職活動をするか、フリーランスで活動するかをするとよいかと思います。
採用に関して僕は、人柄とポートフォリオとを重視しています。

(採用担当)

グラフィックデザインにご興味をお持ちなので少し異なりますが、未経験からwebデザイナーの業務をしている私の経験を踏まえてご回答差し上げます。 ただ、あなたがどのような経歴をお持ちかわからないので、適切な情報や手順が何かを一概に言うことは難しいです。的外れな回答かも知れません。予めご了承いただけますと幸いです。
もし今現在、グラフィックデザインの技術をこれから身につけようという状況でしたら、スクールに通うのがてっとり早いと思います。 実際に、私はwebデザイナーになりたくてwebデザインスクールへ通いました。独学も考えましたが、最新の情報を自分で判断しづらかったり、挫折する可能性を考えたりした結果、プロに学ぶのが一番効率的だと思ったためです。 金銭面の負担はそれなりにありますが、カリキュラムが組まれているので最低限の必要な知識や技術は確実に身につけることができます。 それだけでなく、講師の方からいただいた実務に基づくフィードバックは、実際に日々の業務に活かせているので、スクールへ通ってよかったと思っています。 技術はあるよ!という状態でしたら、デザイン系のコミュニティへ加入したり、UdemyやSchooといったオンライン講座を活用したり、気になる書籍を購入したり。 不足している技術や伸ばしたい技術に応じて、手段を選択したらよいのではないでしょうか。
また、既にされているかも知れませんが、SNSでの情報収集も有効だと思います。 自身の興味の有無に関わらずさまざまな情報やデザインを目にすることができるので、1つ専用のアカウントを作っておくと便利です。 あるいは、自分の性格や得手不得手を把握することも大事かと。 いくら高度な技術を身に付けても、自分の望む仕事ができるとは限りません。環境や状況に適応しきれず、体調を崩してしまう可能性は少なからず誰にでもあります。 どのような仕事をしたいか、どのような環境に身を置きたいか、どのような人と働きたいか、といったこともぜひ考えてみてください。 仕事というものが、自分にとって少しでも楽しいものになったらいいですよね。

(デザイナー歴 1年未満)

デザインソフトをたくさん触って、とにかく作ってみることをおすすめします!(ロゴでもバナーでもイラストでも何でも作りたいものを) Web上やYoutubeにソフトの使い方やデザインのチュートリアルなど、独学でも簡単に学べるツールがたくさんあります。私は最初はチラシを丸ごと真似して作ってみたり、Pinterestで好きなデザインを集め参考にして作品を作ってみたりしていました。
また、グラフィックデザインと言っても幅広いので、その中でもどんな仕事があるのか、どんな仕事がしたいか、よく調べて解像度を上げると良いと思います。

(デザイナー歴2年)

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ご自身の学生時代の就職活動について

(新卒でデザイン会社に入社したデザイナーから回答)

A

私は、茨城県内のデザイン専門学校に通い、就職も県内を希望していました。 茨城は東京に比べてデザインを活かせる職場が少ないので、 少しでも実績やご縁を得るために、専門2年生の春頃〜校外活動としてお仕事を受注していました。(学業以外で) 最初は対面で仕事を受けるにはハードルを感じたので、「クラウドワークス」といったクラウドソーシングを活用し、コンペに応募したり、仕事を受注→お客様との対応→制作物のご提案→納品という流れを経験することから始めました。 単価は低いものの、自信や実績を積むことができるのでおすすめです。 その後は実際に地元の美容室のイラストを描かせていただいたり、名刺制作、シェアオフィスのロゴ、地域のローカル列車のラッピングデザインなど個人のお仕事としてお受けしたり、インターンとして、フリーランスの知り合いの方のお仕事をお手伝いさせていただいたりしました。 学生時代のこの経験があったから、インクデザインに入社直後でもクライアントさんとのやりとりに抵抗なく、ロゴのお仕事やwebデザインなどを担当させていただいています。

(デザイナー歴1年未満)

3年生の夏頃から就活して、4月に学校に就活相談にきていた会社にアルバイトで入りました。アルバイトではチラシを作り、ポートフォリオに入れる作品を作りながら就活をしていました。アルバイトの会社が主催の会社説明会に参加しインクデザインと出会い応募しました。

(デザイナー歴1年)

大学2年次からサマーインターンや、長期インターンを始めました。
その際は、科学メーカーや産業機械メーカー、繊維メーカー、出版社(デザイン室)等…幅広く自分の興味のある分野でのインターンに参加していました。インクデザインへも大学3年次からインターンをさせていただきました。
大学3年次には第一希望のメーカーから内定をいただいていましたが、内定者インターンで違和感を感じるようになり、働く業界以上に、実務の内容や共に働く人の雰囲気を重視したいと思うようになりました。もともと、ものづくりに関わりたいという気持ちでメーカーへの就職を希望していたので、そのシンプルな気持ちに立ち戻り、インクデザインの門を叩きました。
その頃には、これまでのインターンを通じて、最終的に自分が働くイメージを持てるかどうか、働く環境とのミスマッチがないか(続けられそうか)というのが自分の中で大きな軸になっていました。その2点においてとても信頼できたのがインクデザインだったため、その後改めて入社を志望しました。
就職を考え始めた当時は、企業研究をした上で可能であれば積極的にインターンに参加して、会社の雰囲気や社員さんのモチベーションを知ろうとしていました。
業界によって「こういう雰囲気のはずだ!」と、先入観で諦めたり志望したりするよりも、インターンやOB訪問を活用することで、就職後をイメージしやすくなる場合が多いと思います。
インターンは在学中にしか経験できないことだと思うので、その機会を上手く利用しながら、一度自分の得手・不得手から離れて、興味のある会社さんにアプローチしてみることをおすすめします。

(クリエイター歴3年)

私の大学では3年生の後期にポートフォリオ制作を扱う授業があったため、そちらを利用して作品集を仕上げました。
授業で評価が高かったもの、自分の得意分野が伝わるものをメインに扱い、実際に面接には制作物を持ち込みプレゼンを行いました(例:日本酒のパッケージデザインなど)。面接官と話が弾むだけでなく、意欲も伝わりやすかったかなと思います。
受けた業種は主にメーカー(インハウス)とエディトリアルの制作会社でした。特にインハウス系は面接だけでなく実技やプレゼンもあったため、学内の教授に相談しながら取り組みました。

(デザイナー歴5年)

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将来の目標として、最終的にフリーランスのデザイナーになりたいと考えているのですが、フリーランス1本で生きていくのは過酷な道のりでしょうか?

(フリーランスの経験があるクリエイターから回答)

A

仕事の単価が上がらず、働けど働けど食っていけず、新しい機材も買えず….という状態が過酷でした。
自分だったら、記事を作るほかに、編集、講師、何らかの定期契約業務など、複数の収入源が必要だなと考えています。
フリーランスのON・OFF関係ない日常は全然抵抗無いです。
フリーランスである以上、寝ても覚めても考えていられるような仕事だとよりよいのでは….と思います!

(クリエイター歴7年)

前提として実力主義なのはフリーランスも会社員も同じだと思うので、過酷だと感じるかどうかは適性の問題だと考えています。
「組織に所属して成長できる環境にいられる代わりに、同僚に助けてもらったり(特に育児中は)迷惑をかけながら仕事をする」のと、
「経営理念=誰とどんな仕事をするかを自由に決める代わりに、評価と責任を全て自分で抱える」のと、どちらが毎日ストレスを感じないかだと思います。
私自身は週2インクデザイン・週3で個人の仕事をさせていただいている今の状況をありがたく思っています。
フリーランスは言うまでもなく人脈が必須になりますが、自分一人生かしていくだけならそこまで積極的に営業や新規開拓しなくても、お客様のご紹介などでご縁がつながっています。(今のところ…!)

(デザイナー歴3年)

そもそも、なんでフリーランスになりたいかを考えた方がよいかと思います。
フリーランスでも、大きな会社からの仕事1本で、実質会社員のようなデザイナーもいれば、
会社員でも、自由に行動し、先進的なデザインを行っているデザイナーもいます。
フリーランスは単なる雇用形態だけの話なので、目標にすると苦しくなると思います。
デザイナーだとしたら、デザインで何を成し遂げたいかをビジョンにして、そのビジョン達成のためにはフリーランスしかない。という思考プロセスではいかがでしょうか。

(デザイナー歴25年)

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長く、永く、この業界でしごとを続けていくために必要なものって、どんなことだと思いますか?

(クリエイター歴10年以上のクリエイターから回答)

A

感動する力。学ぶ力。楽しむ力。

(デザイナー歴15年)

月並みですが、好きでいること。おもしろがれること。
時が流れると業界も環境も自分自身も変わります。他の職業や人間関係とも同様に、好きになるのは衝動ですが、「好きでい続ける」には努力や工夫が大事になると思います。

(デザイナー歴29年)

睡眠。適度な運動。ビタミン。

(デザイナー歴12年)

寝る!

(デザイナー歴25年)

「好きこそものの上手なれ」につきると思います。デザイナーになる前は、やりたいようにデザインを作ったりアイデアを出したりで食べていけるなんて、なんて素晴らしい!と思っていましたが、実際にやってみると全くできない。「みる」ことには慣れていても「つくるる」ことはまったくの別世界なんだと思い知らされました。それでも続けていられるのは、つくることが好きという思いと、どうすればもっと良くなるかを求めたくなるしつこさ故かなと思います。 加えて後出しになりますが上司や先輩などの人も大切だと思います。私の場合は色々叩き込まれるというよりも困ったときに助けてくれる大らかな感じで、気づけばマイペースながら色々な案件ができるようになっていました。

(デザイナー歴17年)

楽しめているかどうかかなと思います。もちろん苦しい部分が多いのですが、楽しいことや達成感などがそれをリセットしてくれたりするので、人それぞれ違うと思いますが、そのようなもの感じられるかだと思います。

(デザイナー歴22年)

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これからのAI時代にデザイナーに求められること

A

やっぱりコミュニケーションかな。お客さんの意図を組んで「これって、こういうことですよね」とう打ち返しをしてあげること。

(デザイナー歴12年)

指示された作業だけを行うデザイナーは近々必要なくなると思っています。

(デザイナー歴25年)

パソコンやDTPの台頭もそうだったようですが、革命や変革というのは思っているよりも突如現れるものなんだなとつくづく思います。自分に当てはめてみても、パソコンがなかったらおそらくデザイナーにはなっていなかったはずです。そう考えると新たな技術の登場はそれまであった参入障壁を大きく変えてしまうのは確実なのですが、だからこそ個々の持つ独自性がもっともっと重要になってくるのではないかと思います。いくら技術が進んでもそれを使うのも受け取るのも最終的には人と人です。どれだけ考えられるか、どれだけ寄り添えるか。デザイナーに限ったことではないですが「またあの人と仕事をしたいな」と相手の心をつかめる人が生き残っていくのだと思います。

(デザイナー歴17年)

クライアント(人)と仕事をしているので、求めているものを返す力が求められると思います。AIも何かを返す力はありますがそれは部分的であったりすると思うので、複合的な考えだったり、仮説だったりという部分かなぁと思います。

(デザイナー歴22年)

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自分のクリエイションにどうやって料金を付けますか?(会社で決まっているから、とかじゃなくて)

(社外で活動があるクリエイターから回答)

A

デザインの金額という意味だと、他のデザイナーに迷惑をかけない程度のお友達価格。
&基本時間に余裕がある物しか受けてないです。。
予算がない、、という案件は「おじさんがその金額でやると若い人に迷惑かかるから」と断っちゃいます。いくら親しくても他人のスキルを尊重してくれる人と付き合いたいですよね。若い人は「修行中です!」ってことで安くやるのはいいと思います。
ちょっと大きなものはスケジュール的に厳しいので、インクデザインの仕事にしちゃいます。

(デザイナー歴12年)

デザイナーは僕も含めて値付けが苦手かと思います。
仕様などが詰まってからの見積もりが本筋かと思いますが、
僕は営業的なスピード感を求めて、ある程度メニュー化しています。
それによって、詳細な見積を行った場合よりも、工数が上回る(もっと費用がかかった)こともありますが、営業クロージングまでのスピード感とのトレードオフだと、経営者としては考えています。

(デザイナー歴25年)

自分の活動は趣味に近いのであまり参考にならないかもですが、周りの価格帯を見て逸脱しないよう、かつ自分の作業量や原価を割らないくらいに設定しています。 同じ界隈の人にどうしているか聞いてみたりすることもあります。

(デザイナー歴8年)

社外活動においては自分次第になるので、心意気というか人とのつながりみたいな部分を大切に料金を決める感じがかなと思います。とはいえ、お金をいただく以上はみたなものもあるのでバランスとりながら。。結果自分自身を成長させてくれたりするものだったりもするので金額以外の部分も価格に含むというかプライスレスというか。

(デザイナー歴22年)

制作期間を予想して、時給で換算します。

(デザイナー歴2年)

自分の稼働時間と、世の中の相場、取引先の規模感(大きな会社なのか、個人なのか)と関係性、短期的な利用か長期的にブランドに関わるものか…といった複数の指標を目安に考えています。 一概に同じものを作るからと言っても同じ価格とは限らないと思っています。 自分個人に対する価値も、徐々に上げていくイメージでやっていきたいです。

(デザイナー歴6年)

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パワポのプレゼン資料を作る際に、気を付けている点を教えて下さい(オンラインでの画面共有、スクリーン投影等によって好適なフォント種類、色等があったら教えて頂きたいです)。

(パワポマスターなクリエイターから回答)

A

今の若い方は毎日のようにスマホで良質なクリエイティブに触れ続けているので、垢抜けないデザインは敏感に見抜かれて「アップデートされていない会社」という印象を持たれてしまう可能性があります。 少し前までは全ての文字やオブジェクトを「太く・大きく」が主流でしたが、今はもう少しディスプレイの精度を信頼して、ほんのひとまわりだけ「細く・小さく」余白を作ると見やすくなります。 フォントはまずは無料のNotoSansとMplusを取り入れるだけでも、パワポ感が薄まります。 スクリーン投影の場合は、会議室が薄明るいと淡い色は見えなくなるので、はっきりコントラストをつけます。

(デザイナー歴3年)

そもそもは、色やフォントというテクニックの話ではなく、 プレゼン全体、1枚のスライド、1行の文字、1つの図形で何を伝えるのかを明確にすることが大切だと思います。 明確になると自然とフォントなども決まってきます。

(デザイナー歴25年)

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チラシを作る上で1番大切にしていることは何ですか?

A

一目見たときの印象です。WEB媒体や冊子でももちろんその印象は大事ですが、チラシやポスターは、現実の1枚の紙が目の前にドンと現れる媒体なので、よりその印象が大事かと考えています。作り込んでいるとその印象がわからなくなるので、意図的に席を立って休憩したりして、一目見た時の印象を取り戻すようにしています。

(デザイナー歴8年)

たくさんの要素を一つにまとめることが多いため、視覚的な差をつけ読みやすくしたり、日々の生活に親しみやすいグラフィックに落とし込んだりするよう心がけています。 掲載する情報が多いことがチラシの特徴だと思うので、情報の優先順位をつけることで迷いどころを少なくしています。

(デザイナー歴5年)

情報の整理整頓と、 置かれたり貼られる場所でどんな存在感をもたせるか。

(デザイナー歴5年)

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デザイナー育成のために社内でどういう工夫をされているのか知りたいです。

A

経験と体験です。 デザイナーにセンスは関係ないです。 トレーニングを積めばだれでもデザインはできます。 仕事の経験を通じての基礎構築はもちろん必要ですが、社内外の体験を通じた人としての成長も大切だと思っています。 あとは、アウトプットを続けることでの判断力を養ってほしいです。 デザインは自分との戦いですので、答えがなく、辛い道のりですが、確実に成長を感じてもらえればと考えています。

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頂いた質問は以上です!沢山の質問をお送りいただきありがとうございました!

インクデザインTalk!はデザイナーという職業を知るきっかけになっていただければと思い開催したイベントでした。このように沢山デザインの仕事について質問を頂き、にデザイナーという仕事に興味をもっていただけたのかなと、とても嬉しいです!

(はるか)

2024年4月、障害者差別解消法改正でWebサイトのアクセシビリティはどうなる?(2023-9-15更新)

【制作実績】統合報告書デザイン

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