これまで数回にわたって食品ロスについて考えてきました。今回はその続きとしてお酒の話をしようと思います。
長いあいだ飲食店での酒類の提供が制限されていますが、緊急事態宣言中に飲食店での酒類の消費が減ったことで、お酒の大量ロスが発生するという新しい問題もこの一年半で浮上してきました。
そこで実際に昨年度の酒類消費はどのような傾向にあったのか調べてみました。
国内の酒類消費では、昨年度と比較すると飲食店を中心に一段と減少しています。
一方、最近になって欧米圏では感染爆発がおさまりつつあることから酒類の輸出は回復傾向にあり、輸出額は年平均ではプラスに転じています。
ワクチンの普及とともに国内での消費が回復することもそう遠くないかもしれません。
IARD(責任ある飲酒国際同盟)
苦境に立たされている酒造メーカーですが、独自の強みを活かしてコロナ対策に協力しています。
お酒は長期間保存して熟成させることができるものもあれば、生ビールなどのように賞味期限が短く、一定期間を超えると商品として売ることができなくなってしまう酒類があります。
余ったアルコールを使って消毒薬に作り替える方法は食品ロスを防ぐという点でも、環境に優しい施策です。
日本国内でもサステイナブルな取り組みをしている酒造メーカーさんを見つけることができます。
今回ご紹介した取り組みはほんの一部です。
お酒の選び方からも私たち消費者は社会に関わることができるのです。
IARDのホームページからSDGsのための酒造メーカーの取り組みを見ることができます。
どれを買うか迷った時には、どの企業を支援したいかで選ぶ方法も良いかもしれません。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。