先日、インクデザインが運営する茨城県企業の想いを伝えるメディア「いばしごと」で株式会社ただいま様(以下ただいま)の記事を公開させていただきました。
ここでは、その裏側というか、どのような意図で記事を作成、ディレクションしたかを解説します。
背景
ただいまは、茨城県日立市で創業した会社で創業3年目。
コーヒーの焙煎・製造を手がけるラボ以外に、今年の6月にコーヒースタンド「GENKAN」オープンさせました。
その「GENKAN」のスタッフを軸にこれからの成長を支えるスタッフを募集したいとご相談をいただきました。
また、ただいまのスタッフの方にライターの方がいらっしゃったので、内情や個々の人柄を知っているその方に取材ライティングをお願いしました。
ここからは、そのライターの方と共有した記事のポイントを紹介いたします。
ポイント1:創業者の色を薄める
ただいまは代表の和田さんが1人で創業した企業。
20代で、Uターンをし地元で起業したというストーリーは各メディアで注目され、露出も多くありました。
また、その人柄の良さからの和田さんファンも多くいます。
もちろんそのことは非常に良いことだとは思いますが、
今後の会社の成長を考えた際には、和田さんのカリスマ性よりも、理念、雰囲気等、チームとしての魅力の訴求が必要と考え、和田さんとライターの笠井さんにはそれを伝えました。
ポイント2:「GENAKN」の誕生ストーリーにしぼる
前述のようにただいまの創業ストーリーは各メディアでも取り上げられ、「いばしごと」でも2回にわたって取材させていただきました。
求人で本気でただいまに入社を考える方は、その記事を検索して読むはず。
そんな仮説から今回の記事は「GENAKN」の誕生ストーリーにしぼりました。
また、新しいことを始めるときには多くのことが起きると思いますので、記事のボリューム的にも「GENAKN」に絞ろうと判断しました。
ポイント3:神定さんの成長ストーリー
今回の記事の主役は神定さんです。
今回の記事は「GENKAN」の誕生ストーリーにしようと決め、和田さん色を薄めると決めた時点で、記事の主役は「GENKAN」店長の神定さんに決まりました。
神定さん自身も今回の新規出店を任されたことにより、大きく成長をしたのは、自他共に認めることだと思います。
仕事において成長とは仕事をするうえでの。満たさせる要素の一つだと思っていますので、そんな成長ができる会社、職場であることを、神定さんのストーリーを通じて伝えられればと思いました。
ポイント4:お客様との関係性を見せる
記事内の写真では、スタッフの方々だけでなく、許可をいただいてお客様にも登場いただいています。
何のための会社・店舗か、サービスかと考えた時に、当然ですがお客様は最優先事項になると思います。今回内面に踏み込む内容の記事になった故に外部との接点を写真で表現しようと思いました。
ポイント5:苦悩を描く
創業3年目、そして新規出店。順調そうに見えても、その裏側ではかならず大きな壁を乗り越えた裏側があり、緊張感のある場面や、悩みや涙もあったと思います。
今回はそんな苦悩の部分もリアルに表現しています。
これからジョインする方にも、楽しさだけでなく、その辛さがあっての充足や楽しさ、そしてお客様への笑顔があると知って欲しいです。
その表現には和田さんも判断は迷ったかと思いますがご理解いただき嬉しく思います。
今回の記事に限らず、全てのアウトプットには意味と意図が必要と考えています。今後採用を考える企業の方、編集、ライターを目指す方の参考になれれば幸いです。
そしてただいま様の記事もぜひよろしくお願いします!