一体いくつまで「いや〜、もうXX年も生きてきたのに知らなかったわ〜」ということがあるのでしょうか?
先日子どもの頃からずっと書道の道具だと思っていたものが、
焼酎を飲むための酒器であることを知りました。
その時は、子どもの用事で世田谷区まで出掛けたときに不意に訪れました。
中途半端に長い待ち時間をなんとか有効に過ごせないものかと考え、東京農業大学の「食と農の博物館」へ!
http://www.nodai.ac.jp/campus/facilities/syokutonou/
たくさんのお酒の展示に囲まれたらテンション上がりそう↑↑↑
という安易な動機で卒業生蔵元紹介コーナー を目当てに行ってみたのですが、これがなかなか面白く…
「日本の酒器」というコーナーに魅入っておりました。
地域ごとに特長のある酒器200点あまりが展示されており、
その一角に例の”書道の道具だと思っていたもの”があったのです。
それは”チョカ”という名前で、鹿児島県人ならだれでも知っているそう!!なんと…そうなんですか?!
焼酎を燗するための道具だそうです。
20年近くお世話になった書道の先生がいつも硯の横に置いて、
何気なく”チョカ”から水を硯に注いで、
スリスリスリスリと墨を擦り、
チョンチョンと筆に墨を付け、
サラサラ~と整った文字を書く、
その美しい所作が”チョカ”を見た瞬間フラッシュバックしてきました!!おぉこれは書道の道具ではなかったのかぁ!!!
”チョカ”は急須を扁平にしたような姿がなんとも言えない安定感で、へべれけに酔っ払っても倒しそうにもありません(笑)
お酒好きの人が作ったのか?はたまたお酒好きの人をよく観察してこのデザインにしたのか??
素敵なデザインですよね。